待ちに待ったジェネラルサポート「太平洋戦記」三部作の完結編。ついに手に入れました。実はゴールデンウィーク中こればかり遊んでいました(爆)。
思えば前作の「太平洋の嵐」以来の付き合いですからかれこれ20年近くですか…。ちなみに今のシステムソフトアルファから出てる「太平洋の嵐」は全くの別ものですからね。社内クーデター?でG.A.Mを追われた阿部隆史氏が自社ブランドのジェネラルサポートを立ち上げて満を持して出したのが太平洋戦記シリーズです。
その後G.A.Mがシステムソフトに身売りしたかなんかで版権だけあちらに行っているだけですから、似て非なる物。しかも何ら新機軸を打ち出してない太平洋の嵐は終わったといってもよいでしょう。
「太平洋の嵐」で良かったのはPC-9801版のDX(デラックス)まで。
本作は、艦船1隻、航空機1機、車両1台単位で登場し、しかも鉄鉱石、ボーキサイトの採掘・加工まで扱うモンスターシミュレーションゲームですが、今回の売りはそれに加えて発動機の開発までプレイヤーの手に委ねられていますので全くの素人さんはどこから手をつけて良いかチンプンカンプンだと思います。
が、戦記ファンや軍事オタクにとっては麻薬のような魅力があります♪
もし金星6型エンジン搭載の零式艦上戦闘機54型が史実よりも早く登場していたら?
もし、烈風が最初から誉でなくハ四三搭載前提で作られていたら?
もし、三式戦飛燕の液冷エンジンハ四〇の信頼性がもっと高かったら?
もし、奇跡の二千馬力級エンジン誉(ハ四五)の信頼性がもっと高かったら?
など、ざっと挙げただけでもこれくらいIFが浮かんできます。もちろんリアルシミュレーションゲームですから日本が大東亜戦争に勝つのは至難の業ですが、負けるにしてももっとましな負け方はできなかったのか?をシミュレートできるゲームは他にありません。
真珠湾から始めるとほとんど無理ゲーなので、1939年というのは良い選択です。石油探索というコマンドもあるので上手くすると満洲の大慶油田を発見することもできるのです。ということは対米戦自体起こらない可能性もあります。
そういう可能性を秘めたシナリオですから、もちろん私も1939年開始を選択します♪
最初の選択は、ソ連とノモンハン停戦交渉に入るかどうか?です。ちょっとギャグで停戦交渉を拒否してみました。するとソ連さん、局地紛争なのに北海道や本州の港湾施設や工場をばんばん爆撃してきて大人げないったらありゃしない(爆)。
樺太とウスリー川、ハンカ湖戦線でソ連の大軍が国境を越え、全面戦争を全く想定していなかった我が皇軍は各地で敗退、ハルビンと奉天が陥落寸前になったので止めました。最初にギャグでお試しになるのもいいかもよ?即死しますから(苦笑)。
ところが攻撃命令を受け付けないんです。バグかなと思って色々調べていたら、なんと軍馬あるいは輸送トラックを連れてきていなかったため燃料・弾薬が運べなかったという事実!
阿部さん、ここまでリアルにせんでいいだろ?(笑)でもかえって嬉しくなりました。戦闘部隊だけでなく軍馬と輸送車両を伴わなければいけませんから輸送計画がたいへんです。大慶油田が発見できたらすべて機械化して軍馬は(面倒くさいから)廃止しようと思ってるんですが、こればっかりは運ですからね。
こうして何度かリセットを繰り返し、やっと10ターン(1ターンは3日)終わったくらいです。何せプレイヤーがやること多くて1ターン最低30分、下手すると1時間以上かかってしまいます。しかも選択をミスするとロードしてやり直しですからね。
前線の戦闘だけでなく、本土の工場・造船所の増築、兵器の生産、資源の輸送まで気を配らなければなりません。苦しいんですが、私にはこれがまた楽しいんです。色々長期的戦略を立てて試行錯誤しながら遊んでいます。
大東亜戦争や兵器、戦術、戦略、戦争経済を知らない方にはお勧めできませんが、我こそは!と思われる方ぜひ挑戦してみてください!まさに貴方の知識が試されるゲームです♪