鳳山雑記帳はてなブログ

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軍事

書評『極超音速ミサイルが揺さぶる「恐怖の均衡」』(能勢伸之著 扶桑社新書)

近年日本の新たなる脅威としてクローズアップされてきた極超音速ミサイル。その定義はマッハ5を超える速度で弾道ミサイルのような放物線軌道ではなく終末時に不規則に動くミサイルです。大きく極超音速巡航ミサイルと極超音速滑空体に分類されます。発射時は…

91式機雷

来るべき台湾有事、そして日本有事の切り札になるであろう機雷。潜水艦の潜航深度、圧壊深度と同じく最高軍事機密なので一般には全く知られていません。私も例外ではなくネットで集めた断片的情報だけです。現在海上自衛隊が使用しているのは15式機雷だと言…

12式地対艦誘導弾の長射程化とファミリー化

この前時事問題で記事に書いた12式地対艦誘導弾の長射程化に関し、最近自衛隊は12式地対艦誘導弾から発展したスタンドオフミサイルをファミリー化し艦船発射型、潜水艦発射型も開発する予定だという地方新聞の記事を読みました。おそらく共同通信からの配信…

爆発反応装甲の話

例によって軍事に興味のない方はスルー推奨です。 爆発反応装甲(リアクティブアーマー)というのは戦車の表面に付けられた長方形の箱状の補助装甲です。金属製の箱の中に爆発物が入っています。APFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)にはほとんど効きませんが、HEA…

HEAT(対戦車榴弾=成形炸薬弾)の話

前記事でAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)について触れたので、現代戦車の主要砲弾であるもう一つの主役HEAT(High-Explosive Anti-Tank 対戦車榴弾)について語ります。軍事に興味のない方にはチンプンカンプンだと思うのでスルー推奨です。 HEATはAPFSDSが運…

戦車の複合装甲の話

前記事で現代戦車の砲弾APFSDS(装弾頭付翼安定徹甲弾)一覧を書いたんですが、戦車の装甲に興味が移り調べてみました。と言っても私はあくまで素人、軍事に詳しい方から見ると頓珍漢なことを言っているかもしれません。もし間違いがあったらコメントで教えて…

APFSDS一覧

非常にマニアックで申し訳ない。軍事に興味のない方はスルーしてください。 APFSDSというのは装弾頭付翼安定徹甲弾のことで現代戦車の主力砲弾です。APFSDSに関しては過去記事で詳しく書いたのでここでは簡単に紹介しますが、砲弾を発射すると侵徹体(細長い…

M116パックハウザー75㎜空挺砲

第2次大戦中のアメリカ軍が使用した歩兵砲・山砲です。もともとは駄載により運用する山砲として開発されました。総生産数5288門。米軍にしては生産数が少ない気がしますが、米陸軍歩兵師団は砲兵連隊の主力榴弾砲であるM2 105㎜榴弾砲の砲身を短くして軽量化…

第2次大戦世界の主要榴弾砲

ノモンハン関連の記事を書いて以来関連項目を調べている最中です。私は熱しやすく冷めやすい性格でこれもマイブームのうちに調べた次第です。戦史とか軍事に興味のない方はスルーしてください。 一見して分かるのは日本の榴弾砲の生産数の少なさ。性能も低く…

ノモンハンの地形

前記事で古是三春著『ノモンハンの真実』の書評を書きましたが、それ以来ノモンハン事件に対する関心が尽きません。おそらく日本で書かれたノモンハン関連の本では初めて触れたホロンバイル平原の地形(少なくとも私が読んだ限り。他に指摘している和書があ…

書評『ノモンハンの真実』(古是三春著 光人社NF文庫)

古是三春は元共産党員篠原常一郎氏のペンネームです。ソ連の軍事大学フルンゼ大学が由来かと思っていたら、大学の名前になった革命期のボルシェヴィキ指導者の一人ミハイル・フルンゼから採ったそうです。以降は面倒くさいので篠原氏で統一します。篠原氏と…

ドイツ第4装甲師団 1944年8月戦闘序列

先日、ブックオフでグランドパワー1996年4月号『ドイツ第4装甲師団’44~45』を買いました。第4装甲師団と言えばポーランド侵攻に始まりフランス戦線、東部戦線と転戦した歴戦の装甲師団で、キエフ攻防戦、モスクワ攻防戦、クルスクの戦いなど主要な会戦にも…

日本陸軍自動車化輜重兵連隊の理想と現実

日本陸軍最大の弱点は兵站(総合的補給)能力の低さだと言われます。もちろん国力の限界はあったでしょうし、日本社会全体のモータリゼーション(自動車化)が進んでいない中で陸軍だけが突出できるはずもありません。大東亜戦争を通じて日本陸軍の兵站は輓…

大日本帝国陸軍師団砲兵連隊戦力

我ながら暇だとは思うんですが、大東亜戦争時精強だったと思われる常備師団と特設師団(支那事変で編成)の砲兵連隊の装備火砲の数を調べてみました。砲兵区分の「野」は野砲兵連隊、「山」は山砲兵連隊の略です。 第25師団に関しては、山砲兵連隊のはずです…

大東亜戦争時、日本の野戦病院

非常にマニアックで申し訳ない。 野戦病院とは陸軍師団に組み込まれた部隊です。戦場では戦死者も出れば戦傷者も出ます。重傷者は後方に搬送されて手術なり処置を施され入院し回復したら除隊したり再入隊したりします。ただ緊急を要する場合もあり、戦闘地域…

Su-27対MiG-29

ソ連・ロシアの誇る第4世代戦闘機の両雄Su-27フランカーとMiG-29ファルクラム。現在では第5世第戦闘機としてF-22、F-35が登場したので色褪せましたが、それまでは西側のF-14、F-15、F-16、F/A‐18E/Fやユーロファイター タイフーンやラファール(最後の3つは…

ドイツ軍は何故ここまで凋落したか?

かつて第1次世界大戦でも第2次世界大戦でも一方の主役として精強を誇ったドイツ軍。一般の方も戦車王国ドイツ軍というイメージを持たれる方が多いでしょう。ところが近年ドイツ軍の戦闘力は目に見えて落ちています。 空軍の主力、ユーロファイター タイフー…

ロシアの地対空ミサイル

ニュースなどでよく聞くロシアの地対空ミサイルS-300、S-400。近頃では最新型のS-500まで登場しました。これらがどれくらいの性能なのか気になったので調べてみました。ちなみに右の2つは、参考までに似たようなシステムのアメリカの地対空ミサイルを載せて…

リーパーかスーパーツカノか?

最近、兵頭二十八さんの『日韓戦争を自衛隊はどう戦うか』という本を読みました。日韓戦争云々に関する記述はそれなりでしたが、世界と日本の攻撃ヘリの現状、日本の国情に合った防衛力整備は攻撃ヘリ偏重ではなくスーパーツカノなどのCOIN機(不正規戦など…

アメリカ海兵隊の遠征規模

最近、故江畑謙介さんの最高傑作との呼び声高い『軍事とロジスティクス』を読了しました。10年以上前の本とは思えないほど現代でも通用する名著だと個人的には思います。ロジスティクスに関しては湾岸戦争で多国籍軍の補給を統括した米陸軍パゴニス中将の『…

ブラウ作戦時ドイツ南方軍集団戦闘序列

画像が小さいのはご勘弁ください。一枚で収めるには縮小せざるを得ませんでした。 1941年10月に始まったモスクワ攻略を目指すタイフーン作戦は、ソ連軍の頑強な抵抗と冬将軍の前に膨大な損害を出して敗退しました。ヒトラーは、独ソ戦の長期化をにらみウクラ…

大戦初期の日本陸軍歩兵連隊に迫撃砲部隊が編入されていない理由

ここまでマニアックになってくると、ついてこれる人いるのかな?例によって軍事や戦史に興味ない方はスルー推奨です。 これまで数度に渡り大東亜戦争中の大日本帝国陸軍砲兵部隊に関して見てきたわけですが、調べてみると大戦初期の陸軍歩兵連隊には迫撃砲部…

大日本帝国歩兵連隊歩兵砲速射砲装備定数

どんどんマニアックになっているので、軍事や戦史に興味のない方はスルーお願いします。 しばらく大日本帝国陸軍の砲兵話が続いていますが、今回は歩兵連隊に属する火砲の装備定数です。歩兵砲というのは歩兵に随伴し直接火力支援を提供する火砲で、軽量でそ…

大日本帝国独立重砲兵連隊装備定数

時間がだいぶ空きましたが、前記事『大日本帝国野砲兵連隊装備定数』の続きです。例によって軍事や戦史に興味のない方はチンプンカンプンだと思いますのでスルー推奨です。 前記事は師団に編入されている野砲兵連隊でしたが、今回は師団ではなく軍や方面軍直…

大日本帝国陸軍野砲兵連隊装備定数

ちょっと画像が小さくなりましたが、一般の方はどこが面白いのかチンプンカンプンだと思うのでスルーしてくださいな。 さて上記の表は、帝国陸軍野砲兵連隊の装備定数一覧です。甲編制は常設師団(甲)、乙編制常設師団(乙)、丙編制は特設師団用です。ただ…

終戦時大日本帝国海軍航空隊一覧

陸軍飛行戦隊を以前紹介したので海軍航空隊一覧も載せておきます。1000番台の輸送航空隊は自信なし。他にも装備機があったかもしれません。装備定数も48機定数、72機定数など混在していてはっきりしません。おそらく大戦末期には48機定数の部隊が大半だった…

1944年10月大日本帝国陸軍航空隊戦闘序列

以前、終戦時の陸軍航空隊の戦闘序列を書きましたが、今回は1944年(昭和19年)10月時の陸軍航空隊全盛期の頃の戦闘序列です。戦闘機戦隊で36機+αが装備定数、爆撃機・偵察機戦隊で27機+αが定数でした。輸送機戦隊や独立飛行中隊などは膨大になるので割愛…

大日本帝国陸軍物資弾薬の備蓄単位

完全に趣味の世界ですから、兵站に興味のない方はご遠慮ください。知っている人には言わずもがなですが、万が一知らないけど読んでみようという奇特な方のために書いておくと、基数とは1回の戦闘で消費する(平均的な)弾薬物資の量です。帝国陸軍では基数×2…

冷戦期日ソ両軍機甲戦力比較

実はこれも出典は『戦国の籠城戦』(別冊歴史読本 新人物往来社)です。籠城戦の現代版(と言っても冷戦期)ということで推理・ノンフィクション作家の檜山義昭さんが自衛隊の対ソ北海道防衛に関し記事を書かれていました。 その中で日ソ機甲戦力の比較とい…

本土決戦IF 帝国陸軍は米上陸軍に痛撃を与えられるか?

推理作家、ノンフィクション作家檜山良昭氏に本土決戦三部作と呼ばれる「日本本土決戦」「ソ連本土決戦」「アメリカ本土決戦」というシミュレーション小説があります。一番能天気なのはアメリカ本土決戦で、米軍があり得ないようなミスを重ね日本軍がアメリ…