鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

軍事

ドイツF126型フリゲートに関する個人的感想

あまり興味のない方が多いとは思いますが、個人的に気になっていたので記事にしてみました。 ドイツ海軍の前級バーデン・ヴュルテンベルク級フリゲートは私に言わせると明らかな失敗作でした。対空兵装が近接防空のSeaRAM×2基しかなく7300トンの艦体にしては…

現代ドローン戦争と水上ドローンの可能性

ウクライナ戦争は大砲で耕して歩兵が突っ込むという、あるいは塹壕を設けて持久戦をするという第1次大戦のような古い戦争形態に戻ったと言われます。一方バイラクタルTB2に代表されるような無人機やドローンによるハイテク戦闘の側面もある奇妙な戦争です。 …

大日本帝国陸軍の主要軽機関銃

マニアックで恐縮ですが、以前明治期から大東亜戦争までの日本の主力小銃について書きました。そのついでに、小銃と同じ弾丸を使う分隊支援火器の軽機関銃についても調べました。せっかくなので記事にした次第です。参考までに九二式重機関銃と各国の軽機関…

明治から大戦期までの日本の主力小銃

前記事で幕末の各藩の軍備について書いたので、維新後から昭和の大戦時までの主力小銃に関して調べたくなりました。いつものごとくマニアックなので軍事に興味のない方はスルーしてください。 日本初の国産小銃は薩摩藩出身の陸軍火器専門家村田経芳が開発し…

ソ連、ロシアの主力戦車生産数

例によって軍事に興味のない方はスルーお願いします。 前記事で冷戦期ソ連は戦車師団を50個(52個という資料も?)も保有していたが、そのすべてが当時最新型のT-80であるはずがないと考察しました。そこで調べてみたんですが、T-80以外の師団はT-64を装備し…

ロシアの極超音速ミサイル

最近ミリタリー関係の記事が続きますが、これも軍事研究2024年6月号からです。以前極超音速ミサイルに関する書評で紹介した軍事ライター能勢伸之氏が各国の極超音速ミサイルの現状について記事を書かれていました。 その前に、極超音速ミサイルについて知ら…

1980年型ソ連戦車師団編制図

非常に見にくいとは思いますが、できるだけコンパクトに纏めたつもりですが限界でした。例によって軍事に興味ない方はスルーしてください。 これも軍事研究6月号の特集からです。1980年代のソ連戦車師団の編制図ですが、まさに冷戦末期でソ連陸軍が最大規模…

1941年型ソ連戦車師団編制図

マニアックな軍事ネタなので興味ない方はスルーしてください。 最近私が軍事研究を定期購読しているのは、大戦中から現在に至る連合軍側の機甲師団、戦車師団を紹介しているからなんです。今まで米、英、仏、露と来ていて、最後のシナはどうでも良いので買い…

AWACS(早期警戒管制機)の今後

これも軍事研究2024年5月号(4月10日発売)からです。どうして先月号の記事を今頃書いているかというと、兵頭二十八本と同じ時期に買ったため読むのが遅くなったからです(苦笑)。昔は読書速度も速いし読書量も多かったんですが、今は年取ったせいか寝転が…

海上自衛隊は独自のF-35B部隊を保有すべき

軍事研究2024年5月号に載っていた軍事ライター文谷数重氏の『海自自前のF-35Bが必要な理由』という記事は非常に感銘を受けました。 実は私、文谷氏を清谷信一氏と同様あまり高く評価しておりません。文谷氏、清谷氏に共通するのは軍事知識はあるものの最終的…

現代戦闘機の速度

軍事をちょっとでもかじったことがある方なら言わずもがなな事ですが、知らない方もいるかと思いまして書いてみました(笑)。 一昔前の戦闘機はMiG-25がマッハ3、F-15でマッハ2.5と高速を誇りました。ところが最近の戦闘機はF-22でこそマッハ2.5ですが、F-3…

16式機動戦闘車の主砲威力

ちょっとマニアックになり、かつこの方面の知識が薄いのでグダグダな記事になるとは思いますが、気になったので調べてみました。 財務省の横槍で戦車保有定数を大きく減らされた陸上自衛隊。現在の防衛大綱では300両と機甲師団プラスアルファくらいしか保有…

馬毛島は日本のスカパフローになるか?

スカパフロー、戦記ファンならご存じイギリスのブリテン島北東オークニー諸島にある入り江で本国艦隊(現在は西方艦隊と改称)の一大根拠地です。仮想敵ドイツ海軍がバルト海から北海に出てくる際それを抑える位置にありますし、同じように大西洋に面したド…

航空自衛隊基地のバンカー(航空機用掩体壕)

過去記事で航空自衛隊基地には掩体壕がないので、いざ有事に敵がミサイルの飽和攻撃をしてきたら全滅しかねないと指摘しました。防衛予算が限られる中、後方装備や弾薬備蓄の余裕がなかったのは理解できます。ただ、バンカーがないと高価な戦闘機が地上で破…

世界の潜水艦発射用長魚雷

たまたま海上自衛隊の装備する潜水艦発射用長魚雷18式魚雷の性能が気になってネットで調べたんですがほとんど分かりませんでした。さすがに軍事機密なのでおいそれと公表できる代物でないことは十分承知しています。それでは世界の主要長魚雷はどうなのかと…

防衛力整備計画

少し前の記事で航空自衛隊の高射部隊が古い資料では18個高射隊(パトリオット発射機×90基)だとされていたが、インターネットで調べると24個高射隊(パトリオット発射機×120基)となっていると書いたと思います。果たして実態はどうなのかと思い、令和5年版…

米陸軍の次期主力小銃SIGSAUER XM7の懸念点

米陸軍は、現在主力のコルトM4カービンに代わる次期小銃(アサルトライフル)として2022年SIGSAUER社のXM7を採用しました。分隊支援火器である軽機関銃もこれまでのFN M249(アメリカで国産化されたMINIMI)に代わる軽機関銃として同じくSIGSAUER社のXM250を…

航空自衛隊の高射部隊

台湾有事が間近にせまりシナのミサイル攻撃も可能性も高まりました。いつ起こるか分からないし我々の身近で起こるかもしれないので航空自衛隊の防空態勢について調べてみました。といってもあくまでネット上で集めただけなので薄い情報なのはあらかじめお断…

貨物列車の最大輸送量

今回の記事はマニアックなので付いてこれない方が多いと思います。そいう方はスルー推奨です。 さて、なんで貨物列車の最大輸送量を調べてみようと思ったかというと、有事の際1個師団の兵站を維持するためにどれほどの物資が必要か考えたからです。過去記事…

サール6型コルベット

イスラエル空軍に関する記事を書いたので今回は海軍です。陸軍、空軍に比べイスラエル海軍の印象は薄いと思います。イスラエルは伝統的に陸軍国で空軍も強いですが、海軍の重要性は他と比べたら低いです。とはいえ、周囲を敵に囲まれているイスラエルとして…

イスラエル航空宇宙軍の戦力

最近何かと話題のイスラエルですが、イスラエル空軍の戦力について調べてみました。と言ってもネット上の薄い情報なので細かい数値のミスはあるかもしれません。しかも数年前の情報なので現在は若干違っている(例えばF-35Iの保有数が増加しているとか)可能…

燃料気化爆弾とサーモバリック弾

先日BSフジプライムニュースで元陸上自衛隊中部方面総監・陸将の山下裕貴(ひろたか)さんが「ロシア軍の塹壕を潰すためにはサーモバリック弾を使うしかない」と発言されていました。サーモバリック弾に関しては過去記事で何度か触れたのですが、どんなもの…

パナマ侵攻時の米軍部隊

今日の記事はマニアックで一般の方は付いてこれないでしょうからスルー推奨です。 たまたま1989年の米軍パナマ侵攻作戦(ジャストコーズ作戦)に関してネットで調べていたんですが、どのくらいの兵力が投入されたか興味を覚えました。 その前に、パナマ侵攻…

ロシア軍が使用している弾丸について

今日の話はマニアックなので軍事や国防に興味のない方はスルー推奨です。 私は定期的に5ちゃんねるの軍事板を覗くんですが、その中のウクライナ情勢スレでロシア軍がついにマキシム機関銃を使いだしたというコメントがありました。マキシム機関銃というのは…

歩兵大隊の担当正面の話

今日の話は非常にマニアックな話なので軍事や国防に興味の無い方はスルーして下さい。 ついに始まったウクライナ軍の反転攻勢ですが、BSの番組で元陸上自衛隊幕僚長・陸将の岩田清文氏がソ連軍の軍事ドクトリンでは歩兵大隊の担当正面は5㎞が限界だと言われ…

アメリカ空軍現有兵力2023年

これも軍事研究6月号からです。 アメリカ陸軍機甲師団1944年型の編制図を目的に買ったのですが、陸自南西防衛態勢やロシア原潜オホーツク要塞の現状、インドの外交防衛政策と日米安保など読みごたえがある記事が多く買って良かった一冊でした。たまにしか買…

ウクライナ戦争開戦初頭、ロシア軍が執拗にリヴィウをミサイル攻撃した理由

たまたまYOUTUBEでMiG-29に関する動画を見ていたんですが、開戦前ウクライナ軍は主力戦闘機のMiG-29をフルクラムC系列9.13規格相当のMiG-29MU1やMU2に近代化改修していたものの予算不足で数機しかできていなかったとありました。改修を担当したのはリヴォフ…

現代艦船の推進機関

ちょうど韓国が次期駆逐艦KDDXに初の統合電気式推進システムを採用するというニュースが入ってきたので、現代艦船の推進機関について調べてみました。 CODADとかCOGOGとかの最初のCOはコンバインド(複合)という意味です。後の方のDODとかGAGの真ん中のOはO…

ウクライナ陸軍の現有兵力

侵略したロシア側の兵力、編制も不明ですが守るウクライナ軍はいったいどれくらいの兵力があるか気になり調べてみました。上の表は2022年2月24日、開戦直前のウクライナ陸軍戦闘序列です。一枚の画像に収めるため非常に小さく見にくくなったのはお詫びします…

日本は本土決戦でどこまで戦えたか?

最近軍事に関して考えることが多いのですが、大東亜戦争末期日本は本土決戦でどこまで戦えたか興味を覚えました。アメリカを中心とする連合軍は、日本本土進攻作戦『ダウンフォール作戦』を計画していました。これは1945年11月に計画された九州上陸を目的と…