鳳山雑記帳はてなブログ

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大日本帝国陸軍の主要軽機関銃

 マニアックで恐縮ですが、以前明治期から大東亜戦争までの日本の主力小銃について書きました。そのついでに、小銃と同じ弾丸を使う分隊支援火器の軽機関銃についても調べました。せっかくなので記事にした次第です。参考までに九二式重機関銃と各国の軽機関銃(ドイツの場合は汎用機関銃)も載せておきました。

 十一年式は日本軍が初めて制式化した軽機関銃です。軽機関銃分隊支援火器として1個分隊(10名前後。指揮官は軍曹)に1挺配備されました。三八式歩兵銃と同じ6.5㎜三八式実包を使用します。重機関銃軽機関銃の違いは、重機関銃の方が威力が高いわりに重く一人で操作できないのに対し、軽機関銃は緊急時には一人でも操作可能です。とはいえふつうは給弾手が横に付きました。

 重機関銃は、制圧射撃、防御射撃が主な任務であるのに対し、軽機関銃は歩兵が突撃するための支援を行い、弾幕で敵兵が顔を上げられないようにするのが主任務です。まさに分隊支援火器ですね。

 九六式軽機関銃は十一式の改良型で、当時最優秀軽機関銃と評価されました。九九式は使用弾丸を九九式小銃と同じく7.7㎜にした軽機関銃です。驚くのは九六式、九九式で4万挺、5万挺と結構生産していることです。工業力の弱い当時の日本としては頑張った方だと思います。

 それにしても重機関銃軽機関銃どちらにも使えるドイツのMG34MG42が第2次世界大戦最良の機関銃と呼ばれるのも納得ですね。威力も発射速度も段違いです。その分重く、体格の小さい日本人ではまともに扱えなかっただろうと想像します。

 ちなみにチェコのブルーノZB26軽機関銃は、支那事変の時国民革命軍(蒋介石の軍隊)も使用しており、鹵獲した日本軍では無故障機関銃と呼んで喜んで使ったそうです。独特のキリキリといった発射音が特長だと言われます。とはいえ戦記物で読んだだけで実際に発射シーンを動画で見たわけではないので分かりません。