鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

航空自衛隊基地のバンカー(航空機用掩体壕)

 過去記事で航空自衛隊基地には掩体壕がないので、いざ有事に敵がミサイルの飽和攻撃をしてきたら全滅しかねないと指摘しました。防衛予算が限られる中、後方装備や弾薬備蓄の余裕がなかったのは理解できます。ただ、バンカーがないと高価な戦闘機が地上で破壊されるのでバンカー(航空機用掩体)は絶対に要るだろうと思っていました。

 そんな中、ようやく日本でもバンカーの整備が始まっているようです。写真は北海道千歳基地です。見たところ18基しかバンカーは確認できなかったんですが、さらに南に一応バンカーらしきものもあったので合計20機分は確保しているみたいです。とはいえ千歳基地には2個飛行隊があり、半分しか収容できません。

 ネットで調べてみると、虎の子のF-35A部隊がいる青森県三沢基地には40機分、千歳と石川県小松基地にそれぞれ20機分のバンカーが設けられているみたいです。ただ台湾有事を考えると沖縄県那覇基地と宮崎県新田原基地、福岡県築城基地のほうが最優先でバンカーを建設する必要があると思います。せっかく防衛費が10兆円規模になるんですから正面装備だけでなく後方施設や弾薬備蓄にも力を入れてほしいですね。

 ちなみに、韓国の青州空軍基地は虎の子のF-35A部隊がいるので厳重なバンカーが設けられていました。日頃韓国を馬鹿にしている向きもありますが、国防に関しては韓国のほうがはるかにまともだと肝に銘じるべきです。千歳基地のバンカー配置はよく考えられているなと思うんですが、小松基地のバンカーの配置はちょっと疑問がわきます。米軍のように角度を変えて複雑な配置にしたほうが一度にやられないで済むと思うんですよ。整備時に面倒くさくなるという欠点はありますが…。

 航空自衛隊がバンカー建設を決断したという事は、それだけ有事が近いのでしょうね。皆さんもグーグルマップで確認してみてください。