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イスラエル航空宇宙軍の戦力

 最近何かと話題のイスラエルですが、イスラエル空軍の戦力について調べてみました。と言ってもネット上の薄い情報なので細かい数値のミスはあるかもしれません。しかも数年前の情報なので現在は若干違っている(例えばF-35Iの保有数が増加しているとか)可能性もあります。

 イスラエルが中東最強の軍事国家であることは誰でもご存知だと思います。第3次中東戦争の圧勝、第4次中東戦争ではアラブ側の奇襲攻撃を受け一時は大損害を出しますが、粘り強く抵抗し最後はアラブ連合軍を押し返し勝利しました。その後のシリアやレバノンヒズボラハマスなどのテロ組織との戦いでも圧勝します。それはある意味当然で、戦争に敗北すると国が滅亡するのですから覚悟が違います。国際社会がどんなに非難しようと、イスラエル国益のためにはどんな残虐行為も厭わないのです。これを悪と見るか、生き残るために当然と見るかは評価の分かれるところですが、私はイスラエルの国防姿勢は支持します。

 本題に入りますが、イスラエル航空宇宙軍の戦力は驚くべき数ですね。F-15系こそ80機ですが、F-16系は300機もあります。しかもBlock50/52相当のF-16Iかそれに準ずるところまでアップグレードしているのですから驚きです。若干偵察機、哨戒機、早期警戒機の数が少ないかと思いますが、実はこれに関しては米軍が情報を提供しているからだとも言われます。実際米軍のAWACS早期警戒管制機)がシリア空軍などの動向をイスラエル側に流しているそうです。衛星情報なども提供している可能性があります。

 これを他の中東諸国の空軍と比べてみましょう。中東ではトルコと並んで軍事大国のエジプト。こちらもイスラエルと和平した後西側装備に切り替えていますが、主力戦闘機F-16A型とC型のみで168機しかありません。ほかにMiG-29も残っていますが、おそらく最新のアップデートをされていないはずなので戦力は劣ります。フランスのミラージュ戦闘機系(5、2000など)も90機程度ありますが、ストライクイーグルまで保有するイスラエル航空宇宙軍の方が優勢です。エジプトはフランスからラファール戦闘機30機を導入予定ですが、まだ24機しか届いていないと言われます。

 次にトルコ空軍はどうでしょう。こちらも主力戦闘機はF-16C/D。エジプト空軍よりはましですが224機しか持っていません。他にF-4ファントムⅡE/F2020を174機保有していますが、旧式のためどれほど稼働機があるか不明です。トルコはロシア製の対空ミサイルS400を導入したためアメリカが怒りF-35の売却を拒否しています。

 ハマスヒズボラの背後にいると言われるイランはどうでしょうか?データー上はイラン革命以前に保有していたF-14トムキャットが41機あると言われますが、どれだけ稼働しているか分かりません。アメリカから部品供給を断たれたため、ロシアの援助を受けて改修し中身はほとんどミグかスホーイ戦闘機になっているとも言われます。F-4ファントムⅡも64機あるとされますが、トルコよりさらに条件は厳しく本当に飛んでるのか非常に疑問です。トルコの場合は一応西側なので、各国で退役したファントムを貰って部品取りに使えるでしょうが、イランは闇市場でしか部品は手に入れられないでしょう。それこそマッコイ爺さん(知ってますか?笑)に頼むしかないですよ。F-5も100機近く持っているそうですが、韓国空軍で事故が多発しているように旧式すぎてパイロットが可哀そうです。

 アメリカと断交してからイランはロシアに接近しますが、MiG-29が19機程度と話になりません。頼みはシナから輸入したF-6(J-6)とかF-7(J-7)ですが、イスラエル航空宇宙軍と質的に対抗できないでしょう。おそらくイスラエル軍機が核施設を空爆しても手も足も出ないと思いますよ。まあロシア製の防空ミサイルがあるから完全に侮ることはできませんが。

 その意味ではイスラエル航空宇宙軍の戦力は中東では非常に有力だと言えるでしょう。