マニアックな軍事ネタなので興味ない方はスルーしてください。
最近私が軍事研究を定期購読しているのは、大戦中から現在に至る連合軍側の機甲師団、戦車師団を紹介しているからなんです。今まで米、英、仏、露と来ていて、最後のシナはどうでも良いので買いません。2024年5月号は大戦中のソ連の戦車師団編制の特集でした。
戦車不足が深刻化した後の戦車軍団編制(戦車定数283両)は知っていたんですが、1941年型戦車師団は編制が分からなかったので非常に勉強になりました。
1941年型戦車師団は、兵員1万1千名。戦車定数287両で、他に火炎放射戦車も54両編入しています。米機甲師団に匹敵する恐るべき戦力ですね。しかもT-34中戦車とKV-1重戦車が主力。しかし流石の陸軍大国ソ連と言えど、このような大規模戦車師団を多数維持する能力はなく、ほぼ同規模ながら支援部隊を減らし、軍直轄になった戦車軍団編制に代わっていきました。ちなみに戦車軍団には自動車化狙撃兵連隊は編入されておらず純粋な機甲戦力だけになっています。
機甲師団、戦車師団、装甲師団と各国で機甲戦力を主体とした機動師団の名称は違いますが、こうしてみると1個師団で運用できる戦車数は300両未満が限界みたいですね。修理も整備も大変ですからね。機械は壊れるのが前提。それも含めた戦力なんでしょう。なかなか参考になりました。