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ソドムは実在した?

 皆さん、ソドムとゴモラの話はご存じでしょうか?旧約聖書の創成記に記された物語で、同性愛などあらゆる悪徳が栄え退廃したソドムとゴモラという都市に、唯一神ヤハウェが怒り天からの硫黄と火によって滅ぼしたというものです。

 長い間ただの伝説だと思われていたんですが、近年ヨルダン渓谷南部で発見された古代都市トール・エル・ハマムがソドムのモデルではないかと言われています。トール・エル・ハマムは紀元前1650年ごろ(今から3600年前)、TNT爆薬換算で12メガトン(広島型原爆の1000倍)の爆発で消滅したことが分かっているそうです。

 ちなみに、トール・エル・ハマムは紀元前4700年ころから存在し紀元前1650年に破壊されるまで3000年間栄えたと言われます。エルサレムの10倍、エリコの5倍の規模を持ちレバント地方(東部地中海沿岸地方。シリアやレバノンイスラエルあたり)では最大の都市だったそうです。

 トール・エル・ハマムの遺跡では表面が解けた陶器の破片や建築材などが見つかっています。これらは摂氏2000度でないとできないそうで、当時そんな技術はなかった事から古代核戦争が起こったのではないかという意見も出ました。ただ現在はもう一つの可能性のほうが有力視されています。

 それは隕石の衝突です。近年だと1908年シベリア奥地で発生したツングースカ大爆発も隕石あるいは彗星の衝突だと言われています。一つの都市が消滅するくらいですから相当大規模な爆発だったろうし、聖書の記した硫黄と火が降ったというのも隕石の爆発なら納得できます。

 ただ、常識的に考えて隕石なり彗星なりが一つの都市の真上にピンポイントで落ちるのはそれこそ天文学的な確率だと思うんですよ。宝くじで1等当たるよりはるかに低いかもしれません。と言うのも地球の表面積の7割は海。私はツングースカの大爆発でも奇跡に近い確率だと思っているくらいです。

 ならば、古代核戦争なり神と称する宇宙人が意図的に隕石を落としたか核攻撃をした可能性のほうが高いとは個人的に思います。あくまで確率論ですが。白亜紀末期の6500年前、恐竜を絶滅させた原因も隕石衝突だったとされ、メキシコのユカタン半島沖で発見された巨大クレーターがその跡だと言われますが、有史以来都市部に落下した隕石の記録はないと思います。もちろん小規模な隕石の破片くらいは落ちたかもしれませんが、多くの人が死ぬような巨大隕石落下はそれだけ稀なのです。

 皆さんは、ソドムのモデルだとされる古代都市トール・エル・ハマム滅亡の原因、何だと思いますか?