鳳山雑記帳はてなブログ

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国を守るという事   クウェートの場合

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 最近、私の記事傾向が歴史では幕末、時事問題その他では湾岸戦争関連が多い事に気付かれたでしょうか?
 
 どちらも一見関連ないように見えて実は関連があるのです。湾岸戦争の原因はイラクによるクウェート侵略、一方幕末日本は列強の侵略を撥ねつけて独立を保ちました。
 
 侵略を許し一時的にせよ国を滅ぼしたクウェート、独立を保った幕末日本、その違いはなんだったのでしょうか?
 
 
 私は国民の気概の違いだったと考えています。もちろん隣国イラククウェートは人口で10倍の開き(3000万と300万)があります。しかしクウェートは豊かな産油国という大きなアドバンテージがありました。
 
 これは2010年の数値ですが、国民一人当たりのGDPクウェートは世界21位。日本よりはちょっと下ですが、イギリスやイタリアよりは上です。おそらく当時の経済力もそれくらいだったと思います。
 
 1990年当時、イラクは独裁者フセイン政権下で5800両の戦車を有する63個師団120万の陸軍、作戦機724機を有する世界第4位の軍事大国でした。
 
 クウェートは人口比から少なくとも6個師団強12万くらいの陸軍、航空機は人口比は関係ないですから数百機の空軍があってもおかしくなかったはずなのです。しかし実際にはわずか16000名弱の軍備しかありませんでした。
 
 イラクが脅してきてもお金で解決しようとするばかり。おそらく現在の日本と同じで防衛問題を軽く考えていたのでしょう。イラクが攻めてくる事は無いと高をくくっていたのかもしれません。
 
 しかし彼らは来ました。防衛を放棄した国は隣国から見ると恰好のカモでしかなかったのです。
 
 クウェートの王族はイラク軍が侵攻すると真っ先に逃げ出したといいます。これでは軍隊があろうと守る気が失せてしまいます。自分達の贅沢な暮しにお金をかけ軍備はなおざりにする腐敗した国家は滅亡するしかなかったのかもしれません。
 
 もしクウェートが危機意識を持ち、オイルマネーで整備した強力な機甲師団(西側戦車を大量に買える金はありました!)を3個、F‐16が数百機ある空軍をもっていたらフセインははたして侵略する気持ちを持ったでしょうか?
 
 フセインの理不尽な要求を毅然と撥ねつけていたら戦争を仕掛けようと思ったでしょうか?
 
 
 ここまで読んできて東洋のどこかの国と似ていると思いませんか?自国を守り抜くという気概を持ち外国からの侵略の意図を毅然たる態度で防ぐ事が出来る国だったら日本は今の体たらくにはなっていないはずなんです。
 
 もし侵略されたら戦争してでも取り返すという姿勢なくして領土の保全はできませんよ。竹島を侵略した韓国に何も言えず賄賂を貰って便宜を図るなど一体どこの政府でしょう?クウェートのようになりたいんですか?
 
 幕末の日本人の気概はどこに行ったのでしょうか?戦後日本は民族としての誇りさえ捨て去ったんですか?
 
 北方領土竹島尖閣…そろそろ日本人も本気になっていい時期になっていると思いますよ。