鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦 (アメリカ)

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 スプルーアンス級駆逐艦の船体をベースに初めてイージスシステムを搭載した巡洋艦。当初は駆逐艦の予定でしたが、イージスシステム関連施設が予想外に重くなりすぎ、見た通りのトップヘビーの船体になって巡洋艦になりました。
 
 タイコンデロガ級は、この後建造されたアーレイ・バークミサイル駆逐艦とともに艦隊防空をすべて受け持ち、前級の原子力ミサイル巡洋艦ヴァージニア級、カリフォルニア級は本級の就役にともなって退役しました。
 
 同級艦は27隻。日本ではイージス艦などと騒いでいますが、米海軍はタイコンデロガ級アーレイ・バーク級合わせて100隻近くが就役し珍しくも何ともありません(苦笑)。
 
 しかも海外に供与したイージスシステムはモンキーモデルなので、一段能力が劣ります。どのあたりの能力が低下したかは軍事機密なのではっきりと分かりませんが、Sバンド帯フェーズド・アレイ・多機能レーダーで128個以上(最新型で200個)の目標を捕捉・追跡して、そのうち最も危険度の高い10目標以上(最新型では20目標以上)を判定し同時攻撃するというイージスシステムの肝である危険度判定が違うという説があります。
 
 同時攻撃できる数も違うでしょうし、どの目標がより危険かと判断する速度、確実性など精度が違うのでしょう。このあたり私も専門外でよく分からないので興味のある方はウィキなどで御調べください(汗)。
 
 イージスシステムの凄いところは、半球360度500kmをカバーし単艦のみならずミサイル監視衛星、航空機、味方艦から得られた情報を統合し、脅威目標の選別、攻撃順位を自動的に決定できることです。
 
 しかも迎撃は自艦のみならず僚艦および航空機の管制コンピュータにも攻撃指令を出すことができるといいますから驚かされます。
 
 
 技術は今後どんどん進んでいきますから、さらに改良されていくでしょう。第2次大戦当時の玩具みたいなレーダで云々と言っている私などから見れば浦島太郎状態です(苦笑)。でも古いのは古いのでそれなりに味があって好きですが。
 
 
 そしてタイコンデロガ級の後継はCG(X)。ステルス巡洋艦でもはや軍艦という感じましません。我々のような老兵は去りゆくのみなのでしょう(爆)。ただ2010年度のQDRにおいて計画はキャンセルされたとウィキにありますから流動的ですね。アーレイ・バークの改良型で代替という話ですし。
 
 ズムウォルト級ミサイル駆逐艦をベースとするんじゃなかったのか???
 
 
 
 
【性能諸元】
 
満載排水量:9500t (建造時期、装備によって異なる)
 
全長    :172.8m
 
全幅    :16.8m
 
主機    :ガスタービン4基、2軸
 
出力    :88000hp
 
速力    :30ノット強
 
兵装    :VLS122セル(スタンダードSM-2 SAMスタンダードSM-3 ABMESSM 短SAMVLA SUM
                トマホーク SLCM
 
        Mk 141 ミサイル4連装発射筒(ハープーン発射用)×2基
 
        Mk 45 5インチ単装砲×2基
 
        Mk 15 20mmCIWS×2基
 
        Mk 32 324mm短魚雷 3連装発射管×2基
 
        SH-2F / SH-60B LAMPSヘリコプター2機搭載