鳳山雑記帳はてなブログ

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『ファイナルファンタジータクティクス』(スクウェア)

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 今、エンディングの余韻に浸りながら書いているんですが、なかなかの傑作でした。

 今から10年くらい前のゲームですが、話題作ですしアマゾンの中古で安かったので衝動買いしてしまいました(笑)。


 どのようなゲームかというと…
ファイナルファンタジータクティクスFinal Fantasy Tactics 、略称:FFT、エフエフティー、エフエフタクティクス)は1997年6月20日スクウェア(現・スクウェア・エニックス)より発売されたプレイステーション用のシミュレーションRPGファイナルファンタジーシリーズの外伝的な作品に当たる。】
                 - ウィキペディアより -


 最初はスーファミの「タクティクスオウガ」に似てたので反発しながらプレイしてたんですが、エンディングが良かったのですべて不満は吹き飛びました。
 私はシミュレーションRPGの最高傑作は「タクティクスオウガ」だと思ってるので、それをパクリやがってって怒ってました。でも調べてみるとタクティクス~のスタッフをスクウェアが引き抜いて制作したんで似てるはずです(苦笑)。


 ゲームシステムは余りにパクリが酷く、戦略マップ画面も戦術マップ画面も移動方法も、はてはキャラクターデザインもまたっく一緒という恐ろしさですが、ストーリーが秀逸なんで許します。


 平民出身で乱れた国を統一した一人の英雄、イヴァリースで暮らす者ならば誰もが知っている英雄譚ですが、実は真の英雄は彼(ディリータ)ではなく、歴史に名前が残っていない、名門ベオルブ家の末弟(主人公)ではなかったか?という疑問が物語のプロローグで語られます。

 主人公は、名門に生まれながら妾腹という事で悩み、運命に翻弄されながらもおのれの信じるもののために生きるという道を見出します。

 親友であったディリータに裏切られ実の兄たちにも裏切られながらも、真の敵が何であるかを知り、唯一の同腹の妹アルマを助けるために戦い抜きます。

 国家間の陰謀に巻き込まれ、教会から異端の汚名を着せられながらも決して挫けることなく己が戦いを貫く主人公に目頭が熱くなりました。


 すべての元凶が教会の創始者聖アジョラであったことを突き止めた主人公の騎士団は、死都ミュロンドの最深部飛空挺の墓場で冥界から蘇ったアジョラと最後の決戦を行います。このあたりもタクティクスオウガとそっくりなんですが(苦笑)、まあ良しとしましょう。


 そして物悲しいエンディング。はたして主人公とアルマは生きているのか?それとも死んでしまったのか?私はやはり兄妹はあの戦いで亡くなったんだと思います。二人の葬られた(亡骸はないですが…)墓に参りに来た親友、星占術師オーラン・デュライがチョコボに乗った二人の影を見ますが、あれは二人の霊が親友に会いに来たのでしょう。


 決してハッピーエンドではありませんが、私はこれが主人公らしくて良いと思います。教会から反逆した異端者として後々まで糾弾されても、一部でも真実を知る人々が語り伝えてくれれば本人たちも本望でしょう。



 久々に面白いゲームに出会えました。昔のスクウェアはこんな面白いゲームを作れたんですけどね。光栄と一緒で今はクソゲーばかり…。昔は良かった…。