私鳳山は、定期的に剣と魔法の世界に旅立ちたくなります(笑)。そこで手を出したのが懐かしのスーパーファミコンゲーム『タクティクスオウガ』です。
実は前作の『伝説のオウガバトル』で悪いイメージがありすぎたので、傑作という評判にもかかわらず手を出してなかったのです。
しかし、今回プレイして食わず嫌いだったなと深く反省しております。どのようなゲームかというと
『「オウガ」の名を冠したシリーズとして、伝説のオウガバトルに続く二作目として発売された作品だが、オウガバトルサーガ全体としては第1章〜第8章までの構想があり、本作は第7章に位置づけられている。また、前作とのゲームシステムの関連性はほとんどない。
本作では、架空の世界ゼテギネアにおけるヴァレリア諸島でのウォルスタ、ガルガスタン、バクラムの民族紛争による戦乱が、島の少数民族ウォルスタ人の少年デニムの視点から描かれる。このような重厚さを持つテーマを描ききるためか、マルチストーリー・マルチエンディングを採用している。主人公の選択肢によって大きく展開が変わる事は当時として斬新だった。
ゲームは主人公デニムと彼の率いる部隊を操作し、各地で発生する戦闘イベントなどをクリアすることで進行する。戦闘は、当時としてはまだ珍しいクォータービュー方式のマップで行う。』(ウィキペディアより)
というゲームです。まずストーリーが秀逸です。剣と魔法の世界といいながら、魔王などは登場せず人間同士が敵味方となりストーリーを織り成します。
あくまでも純粋に生きようとする主人公デニム。勝気で時には身勝手な行動もする姉カチュア。カチュアの出生の秘密。デニムたちを独立戦争に利用しながら、存在価値がなくなると裏切り、抹殺を図るロンウェー公爵。デニムの親友でありながら野望に燃え、裏切り最後はその野望に押しつぶされて処刑されるヴァイス。バクラム・ヴァレリア王国を支配する奸臣ブランタ司祭と、それを陰で操る暗黒騎士団「ロスローリアン」。数え上げればきりがないほど一癖も二癖もある連中が人間ドラマを展開します。
かつてここまで練りこまれたストーリーがあったでしょうか?私の中ではナンバーワンといっても良いシミュレーションRPGです。グッドエンドとバッドエンドがありカチュアの生死がこれに関わるとか。私はこの情報を物語終盤で知ったため、もう一度やり直したくらいです(涙)。
普通にプレーしてるとイベントで確実に死にますからね、あの身勝手ねーちゃんは!(苦笑)でもねそこがまた可愛いんですよ。(我ながら年取ったなあ…、わがままを許せるようになったから)
カチュアについては賛否両論があるみたいですけど、わたしは好きですよ。最後のステージ空中庭園にもレギュラーで参加させたくらいですから。ただレベル上げには苦労しました。トレーニングモードでデニムをタコ殴りさせてEXPを稼いだくらいですから。デニムもそれにつきあって「姉さん、しょうがないなあ」なんていいながら苦笑していそうです(爆)。
唯一の難点は、ラスボス。私はてっきりロスローリアンの首領ランスロットが最後の敵とばかり思っていたんです。それが、アレだったとは…(知ってる人は知っている。知らない人はネタバレだから勘弁して!ヒントはカオスゲートと死者の迷宮。よけい分からないか?)
ちなみにロスローリアンとの決戦は、第8章になるはずだったとか。
ともかく機会があったら一度はやってみる価値ありです!私の中でも5本の指にはいる傑作ゲームだと評価します。