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機動打撃師団とはりつけ師団

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                         ※ 機動打撃師団(決戦師団)

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                         ※ はりつけ師団(沿岸配備師団)



 機動打撃師団(決戦師団)とはりつけ師団(沿岸配備師団)は大日本帝国陸軍が本土決戦に備えて動員した師団です。まずはりつけ師団が沿岸部を死守し、機動打撃師団によって敵上陸軍を粉砕するという作戦計画でした。

 そのため機動打撃師団には通常の砲兵連隊に加え迫撃砲連隊も編入するという日本陸軍では珍しいほどの火力重視です。一方、はりつけ師団は全滅するまで持ち場を死守しなければいけない部隊で、砲兵火力も機動力がない噴進砲(ロケット砲)か10㎝榴弾砲10門という1個砲兵大隊にも満たない火力しかありません。

 機動打撃師団は、第201、202、205、206、209、212、214、216のわずか8個。しかも編制定数を満たない師団も多く、はりつけ師団よりましという程度でした。これを関東に4個、九州に4個配備されますが、九州の防衛を担当する第16方面軍では、機動打撃師団ではなく小倉歩兵第14連隊など精鋭部隊で編成された第25師団が防衛の要と位置づけられていました。