日本史書庫で出雲尼子軍記を書き、関連でNHK大河ドラマ毛利元就を見ました。そこに元就の長男隆元役で出演していた上川隆也。上川の代表作、出世作と言えば大地の子。ということでYOUTUBEで大地の子も見てしまいました（爆）。
ドラマの中でソ連軍侵攻が元凶で親子が生き別れになり主人公陸一心は過酷な運命を辿ることになります。ということは関東軍が強力であればソ連軍を押し返し大地の子のような残留孤児の悲劇は起こらなかったと思います。私の記事はこのようにわらしべ長者のごとくすべて繋がっているんです（爆）。
ということで、当時の日本の生産力、戦況、エネルギー事情は無視して極東ソ連軍に対抗できる関東軍を考察していきたいと思います。まず大前提として史実の極東ソ連軍の兵力。これに関しては過去に記事を書いています。
1945年8月9日、極東ソ連軍戦闘序列
がそれです。総兵力158万、火砲26000門、戦車・装甲車5500両、航空機3400機。
一方、日本の関東軍は31個師団、11個独立混成旅団、2個独立戦車旅団が主な兵力。数で言うと総兵力70万、火砲1000門、戦車200両、航空機350機。話にもなりません。しかも日本軍の師団は精鋭師団をすべて引き抜かれ二線級の師団ばかり。比較的ましなのが警備師団上がりながら支那事変で鍛えられた第39師団、独立混成旅団を改編した第59師団くらいか？ただこれも他よりはまし程度で、常備師団や本土決戦に備えて編成された機動打撃師団と比べると戦闘力は大きく劣りました。
普通31個師団もあれば、各種支援部隊を含めて100万以上いないとおかしい。ですから70万という事は充足率が低い師団ばかりだったことになります。機甲戦力もたった2個旅団程度ではどうにもならない。日本軍の独立戦車旅団は2個戦車連隊を基幹とし、連隊は中戦車37両、軽戦車20両の計57両を定数とします。ただこれすらも戦車不足から中戦車25両、軽戦車12両、砲戦車20両、自走砲6両定数の連隊も出てきました。
ここからは、史実を無視した夢の設定。与太話ですから真面目に読むことはご遠慮ください。
師団数の31個というのは良しとしましょう。ただ内容は3個歩兵連隊、1個砲兵連隊を基幹とし砲兵連隊の野砲は機動九〇式75㎜野砲に統一。これが3個大隊で36門。加えて同じく機動九一式十糎榴弾砲12門装備の1個大隊を加えて48門装備にしたいですね。完全編成で1個師団の総兵力2万。これだけで64万人。
対戦車砲は試作を含めてろくなものがないから機動九〇式の転用かな？九九式八糎高射砲はもともとクルップ88㎜のパクリだからドイツみたいに対戦車砲に転用できないかね？四式七糎半高射砲の転用でも良いけど…。ただソ連軍重戦車に通用するかどうか疑問はあります。
機甲戦力は2個独立戦車旅団というのは寂しいので、改編して戦車師団に昇格。あと支那戦線から戦車第3師団を引き抜きましょう。これだけでも足らないが、3個戦車師団あったら何とかなりそう。もちろん75㎜砲装備の四式中戦車チトが大前提ですよ。五式チリは使い勝手が悪そう。加えて試製五式砲戦車ホリも欲しいですな。105㎜砲装備だからスターリンⅢ重戦車も撃破できそう。これをドイツ軍のⅢ号突撃砲みたいな使い方をしてみたいですな。T34／85までくらいなら楽勝でしょう。
戦車師団は4個戦車連隊基幹として四式中戦車×148両、試製五式砲戦車×36両くらいは欲しい。3個師団分で機甲戦力は552両になりました。これで極東ソ連軍のやっと10分の1。厳しいですね。こうなってみると比島に抽出した戦車第2師団も惜しい。ただこれがないとサラクサク峠の大善戦も無くなって第14方面軍の壊滅を早めるだけだから痛し痒し。
一番問題なのは航空戦力。日本軍の航空戦力が枯渇し本土決戦に備えて備蓄しなければいけなかったのは仕方ないにしても、満洲で本気でソ連軍を迎え撃とうとするなら戦闘機20個戦隊で800機、これも四式戦疾風で統一。キ102乙襲撃機装備の戦隊も20個欲しい。これも800機かな。あと敵拠点爆撃で四式重爆飛龍、キ91重爆は欲しいです。合計2000機くらいあると良い勝負できそう。キ102は高高度戦闘機型の甲、夜間戦闘機型の丙も大量配備希望♪疾風は余裕出てきたら250㎏爆弾2発積んで地上襲撃にも使えそう。嫌がらせでキ74遠距離爆撃機でチタとかイルクーツクを空爆しても面白い♪
これでも劣勢は免れませんが、虎頭要塞などと組み合わせて防衛戦略を組み立てれば勝てないにしても負けない態勢は作れたはず。自由に考えても結局劣勢になるのが悲しい所ではあります（苦笑）。
追伸：どうせ架空設定だから陸海軍共同で空中戦艦富嶽を実用化したら勝てますね（爆）。そこまで行くとリアルさがゼロになりますが。
