鳳山雑記帳はてなブログ

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理想的帝国陸軍独立混成旅団

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 独立混成旅団とは、帝国陸軍が創設した部隊単位です。師団よりは小さく連隊よりは大きいもので、他国で言うところの旅団(ただし師団に連隊の代わりに編入されているイギリス型編制を採用する国家は別)とほぼ同じです。
 
 ただし日本陸軍では三単位編制師団の連隊三個をまとめて歩兵団と称していたのでそれと混同しないように注意しなければなりません。旅団長も歩兵団長も同じ少将なので混乱しますが。独立と言うのは単独で作戦行動できるよう諸兵科混合部隊(歩兵、砲兵、工兵など)にしたもので、性格的には準師団と呼べるものでした。
 
 私の理解では、独立混成旅団は師団の不足を補うために編成されたのだと思っていたのですが、日本陸軍部隊総覧(別冊歴史読本戦記シリーズ)によると、最初の創設動機は欧米で主流になりつつあった機械化・火力重視に対応できる機動戦術単位とする目的だったようです。ただ、予算の都合からすべてを機械化する事は出来ず、治安維持、守備を目的とした独立混成旅団の方が主流になって行きました。
 
 各旅団で細部は異なりますが、その基本編制は
 
◇旅団司令部
 ◆独立歩兵大隊(810名)×5個
 ◆旅団砲兵隊(砲兵大隊に相当。野砲4門、山砲8門)×1個
 ◆旅団工兵隊(2個中隊、176名)×1個
 ◆旅団通信隊(175名)×1個
 
から成り、総兵力5048名です。規模的には2個連隊弱くらいになります。ただこれは創設時のもので、独立歩兵大隊は機関銃中隊、速射砲中隊あるいは軽装甲車中隊を含む重装備の大隊もありその場合は1000名を超えたそうです。
 
 さらに最重要戦域では、基本編制に加え戦車大隊や高射砲、輜重兵を加えた旅団も出現し兵員も7000~8000名近くになったそうですから、こうなってくると軽師団と変わらなくなってきます。陸軍では戦力強化したものを決戦旅団と呼んだそうです。
 
 最初に編成された独立混成第1旅団は日本陸軍初の機械化部隊、次いで編成された独立混成第11旅団は火力重視旅団でした。独立混成旅団は終戦までに126個も創設され、最初の理想から離れ治安部隊や機動性の無い貼り付け部隊(守備専門)の旅団が多かったそうですから現実は厳しいですね。
 
 
 国力の限界があり、これは夢物語ですが私は独立混成第1旅団をベースにした機械化旅団が数多くあれば日本はもっと善戦できたかもしれないと思っています。もっともそんな余裕があれば近衛第2師団や、第5師団、第48師団のような機械化師団を増やすべきなので痛し痒しですが…。
 
 理想的には、大隊編制を歩兵砲中隊に加え重機関銃迫撃砲からなる重火器中隊(アメリカ型編制)で強化した独立歩兵大隊5個を基幹とし、戦車大隊1個、軽戦車や装甲車(理想的には装甲兵員輸送車)で武装した機械化捜索(偵察)大隊1個、自走砲大隊1個からなる欧米並みの旅団戦闘団にできれば申し分ありません。
 
 その際、主力戦車の四式戦車は本格的な戦車師団に回すべきですから三式戦車で十分。自走砲も対戦車戦闘も想定するなら対戦車榴弾も撃てる75㎜山砲装備(しかも回転砲塔♪)の二式砲戦車か、105㎜というもの凄い威力の試製十糎戦車砲(長)を 搭載した試製五式砲戦車ホリを装備したいですね。となると軽戦車も五式軽戦車か?75㎜戦車砲装備のM24チャーフィが羨ましい(笑)。
 
 装甲兵員輸送車は一式半装軌装甲兵車しかないから一択。どうせ夢なら歩兵大隊もこれで機械化ですわな(爆)。全装軌の一式装甲兵車は潰しが利かないから却下。
 
 いやあ、どんどん夢が膨らみますね♪(爆)