アサド政権崩壊1週間、シリアは勢力乱立…ISイスラム国は再拡張狙い不穏な動き!
シリア内戦は反体制派シリア解放機構が首都ダマスカスを占領、アサド政権は倒れ一応の収束を向かえました。ただ人口密集地であるダマスカスとシリア第二の都市アレッポを占拠しているものの、国内にはクルド人勢力やイスラム国勢力など雑多な勢力が混在しとても一枚岩になるとは思えません。
上図はアサド政権崩壊前の各勢力の支配地域ですが、シリア解放機構はそのうちアサド政権の支配地域を加えたにすぎません。厄介なのは反政府勢力のうちトルコが支援するシリア国民軍、アメリカが後援するクルド人勢力などが存在し暫定政権に協力するとはとても思えません。しかもこれに反欧米テロ組織のイスラム国やアルカイダも絡んでいるんですからアサド政権時代よりさらに凄惨な内戦が起こる可能性が高いです。
アサド政権を倒すという目的を果たしたアメリカも、ウクライナ戦争で手一杯でアサド政権崩壊で支援の意味がなくなったロシアは手を引くでしょうから混沌さが加速すると思います。あくまで私の予想ですが、トルコの発言権が増すような気はしています。もし内戦になったらトルコが支援する勢力が有利になるかもしれません。当然内戦時代とは支援する勢力が変わる可能性もあります。
アサド政権崩壊で唯一良かった点は、テロ組織ヒズボラにシリア経由のイランからの支援が途絶したことくらいです。イスラエルはこの際シリアが再び牙をむかないように徹底的に空爆を繰り返すでしょう。現に今アサド政権時代以上にシリア空爆が加速しているそうですし。
統治能力を失ったシリア暫定政権には懸念材料もあります。今の暫定政権指導部はかつてイスラム国やアルカイダとも関係があり国際社会からテロ組織認定されています。「今は関係を断った」とか「これからは国際社会と協調していく」などとしおらしいことを言っていますが、アフガニスタンのタリバンも最初は同じことを言っていましたよ。結局本性はいつかばれるものです。今は国際社会からの支援を受けるために猫を被っていても、そのうちイスラム教過激派のような人権弾圧を始める危険性があると私は見ています。
とは言え、一応シリア内戦が終わったのは事実。日本は内戦を理由に難民と偽り不法入国しているクルド人を全員強制送還すべきです。酷い言い方かもしれませんが、シリアの事はシリアの人々に任せましょう。内戦が再び起こってもそれは自己責任です。そしてクルド人の再入国拒否を貫けば少なくとも埼玉県川口市は平和になります。まあ、難民キャンプの支援くらいはして良いですがね。日本に来られることだけ防げれば。
シリアから来ているクルド人、トルコから来ているクルド人の割合がどのくらいか知りませんが、PKK(クルディスタン労働者党)はトルコ政府がテロ組織認定しているんですからそもそも入国を認めては駄目です。皆さんはシリアで再び内戦が始まる可能性、クルド人不法入国問題、どのように思われますか?