鳳山雑記帳はてなブログ

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書評 「日本の武器で滅びる中華人民共和国」(兵頭二十八著)

 最近、兵頭二十八氏の著書「日本の武器で滅びる中華人民共和国」「東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はどうなる」を読みました。

 兵頭さんの本は歴史解釈などに間違いがあって話半分に聞いたほうが良いんですが、兵器の性能に関しては海外メディア(特に軍事情報誌)をソースにしているので割合信用できます。兵頭さんの文章は読みやすいので寝転がって読むのにちょうど良い。それでいて役立つ情報もあり心地よい時間を過ごせるのが良いですね。





 まず「東京~」から。核ミサイルが飛んできたとき、空中爆発なら最大の被害があるが残留放射能が大気で希釈され復興しやすい。一方地表で爆発した場合被害は限定されても残留放射能がいつまでも残り人の住めない土地になるという情報は目からウロコでした。しかも支那は日本を憎むあまり地表爆発の核ミサイルを撃ち込む可能性があるとのこと。私もさもありなんと納得しました。

 その他、支那と核戦争になった時必ず狙われる日本の都市(田舎もあり)という情報は我々一般国民が知っておかねばならない基礎知識だと思います。なかなか勉強になりました。





 次に「日本の武器で滅びる中華人民共和国」。こちらは兵頭氏が日頃論じている対支戦争の方法を纏めたもの。支那地政学的に弱点を持っているので機雷戦で敵の主要港を封鎖すれば共産党政府は内部から瓦解するという話です。私も納得ですね。

 支那は経済発展から石油輸入国になり経済の中心が沿岸部に集中したのが地政学上の弱点。これを機雷で封鎖すれば海外から輸入できなくなり滅びます。陸上のパイプラインもありますが、とても14億の需要は賄えず、逆に国境でパイプラインを握っている軍閥の力が強くなり、民衆反乱と結託し北京の中央政府と深刻な内戦になるとのこと。私も全く同感ですね。

 有事になれば、相手国潜水艦の接近を防ぐため、人民解放軍も自ら沿岸海域に接近阻止の機雷をばら撒き掃海能力も皆無に近いから戦争が終わっても支那近海は死の海になるという笑えない話もあります。




 どちらの本も完全に鵜呑みにするのは危険ですが、色々役立つ情報もあり自分で調べた知識と照らし合わせて個人の力量に合わせて納得する。これが兵頭本の正しい受け取り方なんでしょう。日本の国防に関心のある方にぜひおすすめしたい本です!