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防衛省・自衛隊組織改革私案

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 この前の記事で防衛省内局の問題を指摘したんですが、現状のままではろくな防衛戦争も遂行できないという情けない状態です。そこで各項目ごとにこうすれば少しはまともになるのではないかという組織私案を書きます。


①『呼称問題』
 自衛官が外国に行くと世界共通のColonel(大佐)とかCaptain(大尉)などと呼ばれます。これが日本に戻ると一佐とか一尉などと意味不明な呼称になります。日本通の外国人が見たら「一佐(いっさ)って小林かよ!」と突っ込みますよ。憲法上軍隊と認められないから呼称を変えてるんでしょうけど、国際標準から見ると異常です。

 普通に大佐とか中将とか軍曹、伍長という呼称に戻しましょう。ちなみに分隊長が軍曹、班長が伍長などと階級と役職には本来意味があるんです。

 部隊名称もいい加減改めてほしい。普通科は歩兵科、特科は砲兵科、高射特科は高射砲兵科にすべき。そもそも特車が戦車と普通に戻って許されてるのに今更何をしているのか理解に苦しみます。憲法上問題だから名称を変えるんじゃなくて憲法がおかしいんだからこっちを改正すべきでしょう。本末転倒も甚だしい。自衛隊国防軍防衛省国防省


②『全体組織』
 防衛大臣の下に事務次官統合幕僚長が並立してるのってどう考えてもおかしいでしょ?一昔前は軍事ど素人の一般公務員である事務次官が上だったんですよ(呆)。共産党赤軍じゃないんだから政治将校がいるのはおかしい。幕僚も参謀に変えるべきだよね。

 防衛大臣統合参謀本部議長-各軍参謀長、事務次官とすべきですよ。さらに言うと事務次官って必要ないでしょ?防衛大臣の下に軍務局、人事局、兵務局、経理局、法務局などを並立させ憲兵隊と外国駐在武官を直属させれば良いだけ。防衛次官と政務官で十分。ただ政務官は複数いて過半数は軍出身にしなければ駄目。ど素人に国防を任せられるはずがない。この時は政務官じゃなくて軍事参事官とか別の名称にしないといけないかもしれません。

 陸海空自衛隊参謀本部がトップで良いけど、海自だけは軍令部か作戦部にしてほしいね♪現実的にはアメリカ軍を参照に作戦部で良いけど。海軍作戦部長ってもえますよね(笑)。ただ軍令部も捨てがたい。軍令部総長って永野修身のイメージしかないけど、軍令部次長といえば小沢治三郎=丹波哲郎(映画『連合艦隊』より)なんだよな。あるいは前任の伊藤整一=鶴田浩二(同じく連合艦隊)でも良いです。

 太平洋の地図を広げて「広いなあ、太平洋は…」って言ってほしいよね。これ連合艦隊の1シーンでした。脱線して申し訳ございません(汗)。


③『人事問題』
 将来的には内局を廃止してほしい。軍事的には全く無意味で有害ですらあります。それまではとりあえず事務次官になるには自衛隊部隊内部で管理経験3年を義務にすべきです。その期間は仮に三佐くらいは与えても良い。現実を知らない人間が自衛隊生殺与奪の権を握っているという状況に空恐ろしさを感じます。
 
 防衛省(将来的には国防省)の職員は、課長までは一般公務員でも良いけどそれ以上は経理学校など管理部門の学校出身者か防衛大学で管理部門教育を受けた人間にしてほしいね。アメリカ軍を例にとるともっともエリートなのはロジスティクス兵站)関係。次が情報。部隊指揮官はここから漏れた人(というと部隊指揮官に失礼だが…)。

 ロジスティクス部門に進む人間はあらかじめ選抜され専門教育を受けます。何年かは現地部隊の指揮官も任せらせるがそれが終わると中央に呼び戻され出世していきます。W・G・パゴニス中将の不朽の名作『山・動く』にここら辺り詳しく書かれています。管理部門のエリートは国防総省幹部になり何かとうるさい議員たちに説明し納得させ国防予算を獲得するという高度な任務にも従事します。

 自衛官にここまでやれとは言いませんが、少なくともアメリカ並みの教育体制は目指すべきでしょう。近代戦はロジスティクスと情報ですよ。





 それ以外の問題は、防衛省国防省になった段階である程度は解決されるのではないかと愚考します。ネガティブリストの問題とかね。ざっといま思いつくのはこれくらいですが、戦争は直近に迫っていると思うので果たして間に合うかどうか?国民も平和ボケはいい加減卒業して厳しい現実を見なければいけませんよ。