
※G11の装弾システム
1970年代、西ドイツ連邦軍は世界のアサルトライフルの趨勢が5.56㎜NATO弾に変わっていくのを考慮し、それまでの7.62㎜NATO弾使用のG3に代わる次世代アサルトライフルの開発をH&K(ヘッケラー アンド コッホ)社に命じました。そのうちの一つとして開発されたのがG11です。
色々言葉を並べるより、実銃の射撃風景をみてください。いつの時代の動画か知りませんが(苦笑)、結局ドイツ連邦軍G3後継の制式アサルトライフルの座はG3をもとに口径を5.56㎜NATO弾規格に合わせたG36に決まりました。1996年の事です。
H&K G11は無薬莢(ケースレス)による排莢の必要がないシステム、装弾数の増加(45~50発)など野心的な設計でしたが動画を見ていただくと分かる通り使いにくいんですね。弾薬も4.73㎜ケースレス弾と特殊ですし…。
いくら装弾数が多くても、弾込めに従来のマガジン式より手間がかかります。しかも弾を銃器の前から入れなければならないため戦場での使用時のトラブルが心配されました。
その点マガジン式は、装弾数は少なくとも撃ち尽くしたマガジンをパッと落として次のマガジンを素早く入れることができるため慣れればこちらの方が早いのです。なかなか面白いシステムではあるんですが結局制式アサルトライフルの座は奪えず少数配備に留まりました。
実はこの銃名前だけは知っていたんですが、気になりだしたのは最近のこと。FPSゲームで興味を覚えました。
コールオブデューティ モダンウォーフェア2で防衛戦に好きな銃器を選べるミッションがあるんですが、そこで登場します。いつも興味を覚えるんですが手に取るのはコルトM4A1カービンなんだよな(笑)。
その次の候補としてはAK47です。なぜかというとG11は弾切れが怖いんですよね。いくらユニークな銃でも生き死にがかかっている戦場では使う気になりません。しかもリロードも時間がかかりそうなのでどうしても敬遠してしまいます。私がショットガンを嫌うのも同じ理由です。