鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

OTOメララ127㎜単装速射砲 と Mk45 5インチ(127㎜)砲

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 こんごう型DDGのところで説明し忘れていたのでここであらためて紹介します。超マニアックですが…(苦笑)。
 
 こんごう型の主砲はそれまでの米国製Mk42のライセンス生産ではなく、はじめてイタリア製のOTOメララ127mm単装速射砲になりました(一枚目の画像)。
 
 口径は同じ5インチ(127mm)ながら、Mk42より射程が伸び発射速度もMk42を上回る毎分44発を誇りました。一時期西側標準の備砲としてMk42にとって代わり猫も杓子も(韓国さえも!爆)装備するようになった優秀砲です。
 
 しかし、こんごう型の次のあたご型ではmk42の発展型のMk45(二枚目の画像)に戻っています。それはなぜなのでしょうか?
 
 Mk45はOTOメララより射程は伸びたもののMk42の欠点だった最大発射速度でジャムるのを防ぐため毎分20発に抑えられています。対空射撃を想定したOTOメララと違い、あまり対空射撃を重視していない設計だそうです。
 
 一説では同じアメリカ製ということでイージスシステムと相性が良いとも言われています。さらにDDGは艦隊防空(エリアディフェンス)が主任務であるため個艦防空兵装である5インチ砲を重視しないとのこと。
 
 艦隊防空は半径100km位をカバーしてるそうですから、艦砲はいらないという判断なのでしょう。米海軍は個艦防空はミサイルにやらせる方針なのに対し、日本の海上自衛隊はそれこそ猫の手も借りたいということで防空能力の高いOTOメララに変えたのですが、最近ではまたMk45に戻ったようですね。イージスシステムとのリンクの問題もあるのでしょう。
 
 今度竣工する19DDもMk45 5インチ砲装備みたいですし…。