鳳山雑記帳はてなブログ

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『ヨーロッパユニバーサリスローマ』

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『ヨーロッパユニバーサリスローマ』とは…

 紀元前280年から紀元前27年までのヨーロッパを地中海世界に中心を据えて描いたストラテジーゲームである。開発はParadox Interactiveで,ゲームシステムの根幹は「ヨーロッパ・ユニバーサリスIII」(以下EU3)に依拠するが,システムの細部やプレイバランスは大きく異なる。

                         - 4Gamer.netより -


 久々のパラドックスゲームです。このスウェーデンのメーカー、歴史好きゲーマーをうならせるゲームを数多く作っていますが、これもとても面白いものでした。

 ゲームの舞台は紀元前280年~紀元前27年までのヨーロッパ。プレイヤーは当時のヨーロッパに存在した共和政ローマアンティゴノス朝マケドニアセレウコス朝シリア、プトレマイオス朝エジプト、カルタゴや、はてはガリア・ゲルマンの諸族、スキタイやヌミディアなどの遊牧民まであらゆる勢力でプレイできます。

 人口も多く軍隊も強いローマ、経済力で群を抜き金の力で傭兵を雇って派遣国家を築くカルタゴやエジプトなど国ごとの特色があって歴史通の方ならにやりとする展開が楽しめます。


 もっとも古代ローマに関してはイギリスのメーカーCreative Assemblyの「ローマ トータルウォー」の方がよりリアルなんで、今回はマケドニアでプレイしました。


 アレクサンドロス大王の栄光も今は昔、マケドニア本土とギリシャの一部を領するだけに落ちぶれた斜陽国マケドニアですが、まずはギリシャ世界再統一を当初の目的にします。

 がたがただった内政を立て直し、ギリシャ侵攻のための側面固めとして周辺のエピルス、イリュリアを攻める我がマケドニア軍。現在の国力からいって常備兵力2万が限界ですがアレクサンドロスの栄光よろしく重装歩兵ペゼタイロイ、重装騎兵ヘタイロイを主力とする精鋭部隊が瞬く間に敵領土を席巻…というわけにはいかないのでした(笑)。


 経済力が低いため戦いで損耗すると回復するのに時間のかかるマケドニアは、小国であるエピルスやイリュリアを征服するのにも10年かかりました。これじゃギリシャ本土を完全平定するのにどれくらいかかるか不安だったんですが、案の定100年かかりました(爆)。その間国王は3代も代わります。

 ところでこのゲームで不満が一つ。軽装歩兵ヒュパスピスタイの評価低すぎ!ヒュパスピスタイは王の親衛隊を務める部隊でのちの近衛歩兵「銀盾隊」になる精鋭なんですよ。防御力こそペゼタイロイに劣るけど機動力・戦闘力ではむしろ上回るはずなんです。それがゲームではただの軽装歩兵扱い(号泣)。悲しすぎます。

 これじゃ地中海世界最強の騎兵であるヌミディア騎兵も単なる軽装騎兵扱いだな、多分。


 まあそんな愚痴は置いといて、ギリシャ世界再統一でようやくローマ、エジプトなどの列強と肩を並べるまでに成長したマケドニア王国。ローマは強そうなので弱っちそうな東へ攻め込むことに決定。常備軍6万までに成長した我が軍は行きがけの駄賃とばかりビザンチオンの要衝を有するトラキアに攻め込みます。

 ところがこれが大誤算!トラキアと同盟していたセレウコス朝シリアとプトレマイオス朝エジプトが次々と我が国に宣戦布告。陸戦では連年の戦争で鍛え上げられたマケドニア軍が優位に進めますが、こと海戦となると事情が異なります。これまでろくに海軍を育成してこなかったマケドニアは、シリア・エジプト連合艦隊クレタ沖の海戦で大敗、制海権を完全に奪われてしまいました。

 エーゲ海アドリア海を我が物顔に横行する憎っくき敵は、防備の手薄なイリュリアに3万の大軍を上陸。我が軍は主力をビザンチオン攻囲戦に投入していたため手も足も出ず。このままではマケドニア本土も危うくなるので、攻囲を解いてお茶濁しにトラキアの領土を2州ばかり奪って泣く泣く講和。


 制海権なくしての東方進出も断念した情けないマケドニアは、攻め込まれないためだけに海軍をようやく拡張、進出方向は強敵のいない北方になりました(涙)。

 まあプチプチ植民して、何とか現在のブルガリア、旧ユーゴ南半分、ルーマニア南部くらいまで領土を拡大した我がマケドニア王国でした。


 アレクサンドロス大王の征服には遠く及びませんが、史実よりは領土が倍増したんでまあ良しとしますか(苦笑)。

 そして西方からは怖い怖いローマが進出、ついに領土を接するようになりました。人口も経済力も軍事力も負けるのでひたすら贈り物攻勢でへりくだることにしました。おかげでローマは矛先をガリア、ヒスパニア方面に向けてくれました。よかった(ほっ)。


 まあ、最初のプレイではまあまあってとこかな?古代地中海世界好きの皆さん、このゲーム面白いですよ~!