最近、『月刊WⅰLL』が面白い。一連の皇太子妃雅子様問題に関する西尾幹二氏の論文、蒟蒻問答、私の大好きな渡部昇一先生の歴史の話。そのなかで私が一番注目したのはこの記事でした。
『地球温暖化で損する国、得する国』(岡本薫)
いやあ、目からウロコでした。地球温暖化で世界全体が悪くなるのではなく、一方では得をする国も出てくるとのこと。例えば、このまま温暖化が進めば中緯度に位置するいわゆる先進国は乾燥して砂漠化が進み、住み難くなるということで損する国々。
反対に、北極圏の氷が融けることで膨大なシベリヤや北極圏の資源採掘に有利になるロシアは得する国。実際、温暖化後の北極海の地下資源に関して関係五カ国が早くも会議を行ったとか。
また、現在砂漠化が進んでいる中東やサハラなどは、温暖化によって湿潤帯が北上し、これに包まれるため緑化が進み、住みやすくなるそうです。
それに数万年規模の地球の平均気温推移からみると、今騒がれている地球温暖化などたいしたことないそうです。むしろ縄文時代の気温水準に戻りつつあるとのこと。中東やエジプトで古代文明が発祥したのは、まさにこれらの地域が湿潤気候になっていた頃と合致するそうです。
サハラ砂漠にかって緑に覆われていた時期があったのは、この気候変動が原因だったんですね。勉強になりました。
先進国が必死に地球温暖化と騒いでいるのは、自分達が損するからだったんですね。でも、これは地球環境の循環だからこざかしい人間の知恵でどうこうしようとしても無理なのでは?