鳳山雑記帳はてなブログ

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『ノースアメリカンP-51マスタング』

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P-51は、アメリカのノースアメリカンにより製造されたレシプロ単発単座戦闘機である。愛称はマスタング (Mustang)、あるいはムスタング第二次世界大戦の半ばに運用が開始されたこの機体は素晴らしい戦績を残し、最高のレシプロ戦闘機の一つとみなされている。

(性能諸元) 《P-51D》
乗員:パイロット1名
全長:9.8 m
全幅:11.3 m
全高:4.17 m
翼面積:21.7 m²
空虚重量:3,460 kg
運用時重量:4,580 kg
最大離陸重量:5,490 kg
動力:RR(パッカード)製V-1650-7「マーリン」エンジン×1
出力:1,695 HP (1,240 kW)
最大速度:703 km/h
巡航速度:443 km/h
航続距離:1,609 km
実用上昇限度:12,770 m
上昇率: m/min
翼面荷重:211 kg/m²@運用重量
武装
固定武装:12.7mm重機関銃M2×6 (1,880発)
搭載:爆弾 又は 1,000lbs×2 又は ロケット弾5in×10

                    - フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より -

 憎たらしいけどカッコイイ機体です。もともと英国向けのP-40のライセンス生産を打診されたノースアメリカン社が、「自分たちならP-40と同じエンジンでもっと高性能な機体を作れる」と回答し実際に9ヶ月ほどで初飛行にこぎつけるという驚異的なスピードで完成しました。(初飛行は1940年9月26日)
 誕生したP-51は確かに優れた機体でしたが、納入された英国では高高度性能に難があるということで専ら地上攻撃に使用されました。

 ところが、この機体にアリソンエンジンとほぼ同じサイズのロールス・ロイス社のマーリンエンジンを搭載したらどうかと彼らは考えました。試しに換えてみると同時代のイギリスのどの戦闘機よりも高速で、長大な航続力を誇る非常に高性能な機体が誕生したのです。

 報告を受けた米国でも、マーリンエンジンをバッカード社でライセンス生産する事としP-51B/Cとして採用されました。P-51Bはビルマ戦線で日本の隼と死闘を演じています。


 実戦を繰り返していくうちに、P-51Bのレザーバックの機体では後方視界が悪いとパイロットから不満が出ます。そこで突出型キャノピーを採用したのがP-51の決定版ともいうべきD型です。
 マスタングは総生産数15675機を誇り(P-47に次いで2位)、欧州戦線、太平洋インド戦線と世界中のどこでも連合軍の主力戦闘機として活躍しました。
 さらに新型エンジンに換装し機体を再設計したP-51Hは、高度7600mで784km/hというレシプロ機の限界とも言うべき高性能を示しました。ただ555機前線に送られただけで終戦になり活躍の場はありませんでした。

 日本人としたら戦争が終わってホッとするところです。烈風やキ94が実戦配備できたとしても、このP-51Hや米海軍のF4U、F8Fベアキャットを相手にしないといけないとなるとゾッとします。


 日本人にとってはB29のお供として日本本土を荒らしまわった憎っくき敵ですが、確かにカッコイイのは認めないといけませんね。