ですから今とても新鮮な気持ちでアニメを見ています(笑)。一応ストーリーは戦国武将の醍醐景光が地獄堂の48体の魔物と契約し天下を取るために代償として実の子を差し出したことが発端となります。そのために目も耳も鼻も口も手足さえ奪われた形で生まれてきた子供が百鬼丸でした。おぞましい姿に生まれた赤子は川に流され寿海という僧に拾われ義手義足義眼などを与えられ育てられます。
それはそうと、私は醍醐景光は魔物に騙されていると思うんですよ。天下統一どころか一国の覇権すら握れず百鬼丸に魔物が倒され続けているんですから一体何のために魔物と契約したのか?(呆)馬鹿としか言いようがありません。
設定では醍醐家は加賀守護の富樫氏の家臣。日本史好きなら当然知っていると思いますが、一向一揆で滅ぼされた守護大名です。その家臣という設定からも浮かび上がれる要素ゼロ。昔のアニメでは筆頭家老に出世したらしいが、富樫家の守護代は山川氏と槻橋氏だろ?wikiを見ると原作では加賀一向一揆の時に領国から叩き出されたみたいですね。馬鹿の末路というか何というか…。里見八犬伝の蟇田素藤ですら主家里見氏を一時滅ぼし安房と上総を平定したぞ。情けない。蟇田の魔物の方が地獄堂の魔物よりはるかに力があるよ。なにせ萩原流行なんか蛇の化身だからねwww志穂美悦子に倒されたが。さすがの蛇も女ドラゴンには勝てなかったか?(笑)
魔物たちも弓削の道鏡とか藤原薬子に憑依したほうが良かったね。いや、この二人は皇室的にまずいか?赤松満祐とか松永久秀の方がリアリティあったかもしれん。一時(ほんの一時だが)天下を握りそうになりましたからね。
架空の戦国大名醍醐氏、しかも石高はせいぜい3万石もあったら良いほうの弱小大名。こんな屑が天下を握ろうなどと野望を抱くのは狂気の沙汰。おかげでスケールがみみっちい作品になってしまいました。私はどろろの原作に何の思い入れもないので、今アニメを見ていてあまりのせせこまさに呆れているところです。