鳳山雑記帳はてなブログ

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はたして「たま駅長」は幸せだったのか?

【訃報】三毛猫の「たま駅長」死去 16歳 和歌山電鉄は28日に社葬を営むと発表



 別に和歌山電鉄にイチャモン付けるつもりは毛頭ございません。赤字体質になりがちな地方の私鉄の起爆剤として猫の駅長を演出した事は大きく評価しています。たま駅長を見たさに外国からもお客さんが来ているという話も聞いたことがあります。

 どれくらいの経済効果があったかは知りませんが、それなりに経営戦略として成功したのだと思います。ただ私は猫を飼っている身としてあくまで個人的感想を述べたいのです。飼い猫は平均寿命が15歳くらいだと言われます。野良ネコはもっと短くて2~3年くらい。それに比べたら三食昼寝つきの飼い猫は極楽のような身分だと思います。うちの猫もそうですから(笑)。

 たま駅長の場合、常時見知らぬ人に見られている状況だったのでしょう。猫って意外とストレスを溜めがちなんですよ。撫でられると喜ぶとは言っても、それは飼い主やその家族限定。見ず知らずの他人に撫でられると、全く反応しないとしても緊張しているんです。見てるだけでも一緒。小さなストレスとはいってもそれが蓄積してこの猫を蝕んでいた可能性もないとは言えません。

 そう考えると、私は猫の駅長にも定年制を設けてはどうかと思うんですよ。例えば12歳定年にして残りの余生は静かに暮らさせる。いずれ死ぬにしてもその方が猫ちゃんも安らかに死ねると思います。子猫の時からお披露目して12年間も頑張ってくれれば十分でしょう。その後任は子孫なり他所から貰ってきた猫なりにバトンタッチしてもらいたい。

 動物虐待などと極端な事を言うつもりはありませんが、たま駅長の場合過労死なのかなって考えてしまいます。最近の写真見ると目が死んでましたからね。猫の駅長を見に行く人も、その猫が好きで見世物になっているわけではないという事を心の片隅にでも感じて頂ければ幸いです。