鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

ノースロップP‐61 ブラックウィドウ(アメリカ)

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 数日前アメリカの大食い大会でブラックウィドウというニックネームの女性が優勝したというB級ニュースがありました。
 
 ブラックウィドウは直訳すると黒衣の未亡人、そしてそういう名前の毒グモのこと。彼女のニックネームがどちらに由来しているのか知りませんが、私が真っ先に思い浮かべたのはこれでした(苦笑)。
 
 P-61ブラックウィドウは、第2次大戦中のアメリカの夜間戦闘機です。胴体下部に固定式の20㎜機関砲4門、胴体上部に遠隔操作式の旋回銃座に収まった12.7㎜機関銃4挺という恐るべき重武装を誇ります。
 
 P‐38に似た双発双胴でいかにもアメリカ機っていう感じがしますね。運動性も双発機にしては軽快だったそうで機首にレーダーを搭載し夜間戦闘機としては十分な性能を持っていました。
 
 
 だからといって活躍したかというとそうでもありません(苦笑)。なぜなら夜間戦闘機は制空権がなくばんばん空襲を受ける側に必要な戦闘機で、アメリカは当時も現在もそういう危機的状況に陥った事はありませんから。
 
 これはアメリカが有名な高射砲や対空戦車を持ってない事とも共通しますね。必要性は低くてもとりあえず作ってみた、というところでしょうか?それでこれくらい高い性能の機体ができあがるんですから、なんだかなあって感じです。
 
 あ~あ、日本の電光(試作夜間戦闘機)もこれくらい性能があったらな(嘆)。スペック的にはブラックウィドウにほぼ近いんですけどね…。日米の工業力の格差には驚かされます。
 
 
 
 
【性能諸元】
 
全長:15.12m
全高:4.34m
全幅:20.12m
翼面積:61.53m²
自重:9,979kg
全備重量:12,610kg
エンジン:P&W R-2800-65 空冷星型18気筒 2,250hp ×2
最大速度:589 km/h
航続距離:4,828km
実用上昇限度:10,090m
乗員:3名 武装