鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

戦艦シュレジェン&シュレスビヒ・ホルシュタイン(ドイツ)

イメージ 1

イメージ 2

 ここで紹介する戦艦だから、高性能とは限りません。味があるというのも記事に選考する理由の一つとなります(笑)。


 この両艦はドイッチラント級の二隻です。分類は準弩級戦艦といって、近代戦戦艦のエポックメイキングとなったイギリスのドレッドノート弩級)と相前後して完成しながら、弩級に能力が劣る(=旧式)ということで準弩級とされた戦艦です。艦の前後に主砲を二基搭載し、副砲をずらっと舷側に並べるという設計で、日露戦争で活躍した三笠などと同じデザインになります。

 しかも主砲は三笠より劣る28.3冢∩?ぁ併鯵泙30.5僉砲任垢ら、なぜこの時期に?という疑問が湧きます。

 シュレジェンの進水は1906年で、日露戦争の翌年、ドレッドノートと同じ年というのもそこはかとないもの悲しさがあります(苦笑)。


 ところがこの二隻は、旧式であるにもかかわらず驚異的な長生きをします。あまりにも旧式だという事で第1次大戦敗北後も保有を許されシャルンホルスト級以降の新戦艦が登場するまでドイツ海軍の主力戦艦(号泣)として活躍?しました。


 1930年に改装されたっていいますが、いったいどこを改造したんでしょうね?こんなの改装してもたかが知れてるはずですが…。


 そして、シュレジェンは第2次大戦でも艦砲射撃で参加しています。1945年触雷で破損しながらもこの大戦も生き抜き最後は戦後ソ連標的艦となってその生涯を閉じました。1949年ごろ?だとされます。

 片方のシュレスビヒ・ホルシュタインも大戦を生き抜きソ連に接収されます。それも一度爆撃で沈んだのをわざわざ引き上げて曳航され「ボロジノ」と改名までしています。ソ連はこんな旧式艦まで使う気満々だったのか?謎です。なんとこちらは1960年まで標的艦として使用されたそうです!!!




 では悲しくなるくらいの性能諸元いきますか♪


排水量: 基準:13,200トン 
    満載:14,218トン
全長: 127.6m
全幅: 22.2m
吃水: 7.7m
機関: 19,330hp
最大速: 19.1 ノット
航続距離:
乗員: 743名
兵装: 280mm砲連装2基、150mm砲単装15基
88mm砲単装4基、37mm機関砲連装2基
20mm機銃3基、機銃4基