基準排水量59000t
最大出力21万馬力
最高速度28ノット
航続距離14.5ノット/5,950海里
武装16インチ(40.6cm)三連装×三基9門
と、なかなかの性能でした。ロシア革命後、旧式のガングート級戦艦3隻しか保有していなかったソ連海軍は1936年艦隊整備計画を策定し、ソヴィエツキー・ソユーズ級戦艦はその主力艦とされました。
ただ戦艦というのは一朝一夕でできるものでなく長年の技術の蓄積が必要なのです。実質的に独自の戦艦を建造できたのは日米英独伊の五大海軍国だけでした。この艦も設計はイタリアです。
よくソ連の技術で16インチ砲ができるはずがないと言われますが、それよりも私は21万馬力の超高圧タービンが建造できたかどうかのほうに甚だ疑問を感じています。
そのシルエットを見ても間延びした感じがするのは私だけでしょうか?米海軍のアイオワ級と比べるとよく分かりますが、集中防御の思想が薄い(=防御力に難点がある)ような気がしてなりません。
しかもイタリアの設計にしては鈍足だし(苦笑)。イタリア艦の良いところは韋駄天なところなんだから。そのために防御力をある程度犠牲にいてるのに~(涙)。
よけいな御世話かもしれませんが、21万馬力も出力があるんだから、船体をもっとコンパクトにまとめると30ノット以上は堅いでしょ?21万馬力っていったら米海軍のアイオワ級と同等だよ?アイオワ級の33ノットの高速戦艦とまでは言いませんから。
ちなみにこの戦艦、独ソ戦が始まったために建造中止になりました。ソ連海軍ファン(いるのか?)のために弁護しておくと、これができていたらガングート級で馬鹿にされることもなかったんですが…。
あくまで計画通り建造できてたらの話ですよ。「16インチ砲ができないから12インチにしました」なんて言い訳は通用しないからね(爆)。
そして、マジレスするとビスマルク級との砲戦で完敗しそう(笑)。あちらは15インチ砲ですが防御力はおそらく2ランクほど上でしょうから。英海軍のネルソン級(16インチ)戦艦と撃ち合ってもびくともしませんでしたからね(苦笑)。しかも照準は正確だし…。
う~ん、残念~~~~!