不思議ファンの方、お待たせしました(笑)。超久しぶりの「不思議・ムー書庫」更新でございます。
画像がないのはご容赦ください。あまりに古い本で見つかりませんでした(汗)。
ところで、私鳳山が占い好きなのはご存じでしょう。(最近の読者は知らないかな?)たぶん素人のうちではかなりのレベル(プロには遠く及ばないにしても)だと自負しております。周易、九星気学から始まり四柱推命、紫微斗数、西洋占星術、奇門遁甲などの書籍に費やした金額は数知れず、中には一冊数万もする貴重な古書も持っております。(ただ使いこなせているとはいえませんが・苦笑)
その中で今回ご紹介するのはこれです、『皇帝占運術』(高木重朗著・ごまブックス)。一般の新書版で昭和54年初版の本ですが、なかなか奥が深く、私もたまにこれを使って占っております。
どのような占いかというと
【内容(「BOOK」データベースより)
1798年、ナポレオンのエジプト遠征に同行した学術調査団は、古代遺跡の中から、古代ファラオの占いを伝える一巻のパピルスの書を発見しました。ナポレオンはのちに『運命の書』と呼ばれるこの書を秘かに持ち帰り、人生を左右する決断を下す際には、かならず用いたと伝えられています。しかし、不思議なほど高い的中率のこの書を、ナポレオンは、1813年のライプチヒの戦いで紛失してしまいました。その後、急速に凋落していった彼の生涯を見ても、この一巻の占いの書が、ナポレオンの栄光に大きな影響を与えていたことがわかります。本書は、ナポレオンの運命をも左右した『運命の書』を、現代に蘇えらせたものです。 】
というものです。皇帝ナポレオン1世が愛用した占いというところは胡散臭いのですが(笑)、ようするに西洋の土占術(ジェオマンシー)の一種です。
具体的な手順は、占機をつかみ(実はこれが一番難しい)、占う事柄を頭に念じながら短い斜線を自分が納得するまで書き、次の段に移り5段まで続けます。
そして各段が偶数か奇数か調べ
☆☆
☆
☆☆
☆
☆
などの卦を出します。あとはそれをもとに本の中の該当する象意を読んで行動の指針にするというものです。これは東洋の易にも通じる占法です。
占機(いま求めれば占いで答えが得られると天が教えた時期、兆しを読み取る鋭敏な感覚が必要)、陰陽の卦など易と共通しているのは、源流が同じものなのかもしれません。
私などは占機を読み取るのが下手なので的中率は???ですが(苦笑)。この一見偶然の産物ともいえる占機占術は、本来人間は無意識下では危険を察する能力を持っているはずだという思想が根底にある様な気がしてなりません。
ネズミは沈む船から逃げ出すっていいますもんね。人間も元々はそのような能力を持っていたのでしょう。文明社会が進展するにつれ退化していったのです。
このような占いは、その失われて無意識化に潜んだ超能力を呼び覚ます技法だったのでしょう。私が占ってもあまり当たらないのは、その予知能力が退化しすぎているからでしょうね(爆)。