米軍の主力野砲を紹介したら、ソ連のそれも紹介しなければなりますまい(笑)。戦史好き、そのなかでも独ソ戦ファンなら知らぬものはないほど有名な野砲です。とくにドイツ軍ファンなら憎んでも憎みきれないほど優秀な野砲でした。
もともとは榴弾砲として開発された同砲でしたが、写真を見てもらえば分かる通り砲身が長く(=初速が速い)、もし徹甲弾を使えば優秀な対戦車砲となるのではないか?と考えた人がいてもおかしくありません。このあたり88mm高射砲を対戦車砲に転用したロンメルと同じ発想です。
このソ連のロンメルが誰だったかは資料がなくて分かりませんが(ジューコフならできすぎ!笑)、期待通りドイツ戦車キラーとしての威力を十分に発揮しました。
パックフロント(ソ連式の対戦車陣地)の主力野砲として、追い込まれてきた独軍戦車に止めをさす役割を果たします。
この砲の優秀性を示す証拠は、M1942を鹵獲したドイツ軍でも好んで使用されたことです。
私がこの砲を知ったのは、懐かしの立風書房、ジャガーバックスシリーズの「ドイツ機甲軍団」(中西立太著)の中のクルスク戦車戦を扱った短編漫画「チタデレ」です。
さすがにティーガー気寮橘盟?辰惑砲譴泙擦鵑任靴燭、巧みに偽装された対戦車陣地から撃ってくる嫌な大砲でした(苦笑)。