最近、兵器のスペックなどを見ていると出力ps(仏馬力)という単位で表されています。hp(英馬力)で慣れている私などからみると、あまり好きではありません。
海上自衛隊の護衛艦でも「あまつかぜ」型DDGまでは60000hpで、「たちかぜ」型DDGからは60000psと表記されています。DDでは1959年就役の「たかつき」型からps表記です。その前の型は今資料がなくて分かりません(笑)。
1馬力(英馬力)は1秒間に1m仕事する際の仕事率で0.7457kwです。一方psは0.7355kwです。
なぜ違うかというと、hpはヤード・ポンド法、psはメートル法に基づいているそうです。もともとhpが先で、psはメートル法(重力単位系)に基づいて、英馬力の値にできるだけ近くなるように定義したものです。なぜ違うかというと550フィート・重量ポンド/秒(これが1英馬力)で計算しないといけないのに、本来なら76.04キロと換算すべきであるのに、75キロと換算したからです。
ということで1ps=0.986hpというややこしいことになりました。私のような昔かたぎのひとはpsに0.986掛けてhpをだしましょう(爆)。