主砲はおなじみのMk42 5インチ単装速射砲のライセンス生産73式。DDGの肝であるスタンダードSAMは前級とは逆に艦首にあります。20㎜CIWS×2基、アスロックSUM8連装発射機×1基、3連装短魚雷発射管×2基の他に、ようやくハープーンSSM4連装発射機×2基が標準装備となりました。
ちなみにSAM(Surface-to-Air Missile)は対空ミサイル、SSM(surface-to-surface missile)は対艦ミサイルのことですが、アスロックはAnti Submarine ROCketの名前通り対潜用です。くわしくはウィキで調べてね♪
はたかぜ型は防空に特化しながらも対艦、対潜とバランスのとれたDDGとなりました。
素人目にはどこが強化されたのか見えくい汎用護衛艦DDに対し、スタンダード→MK42単装速射砲→ガスタービン機関と着実に強化されているのが分かりますね。そして次級がイージスシステム搭載のDDGこんごう型になるわけです。
このころではDD(駆逐艦)と言いながら基準排水量が5000t近くになって旧海軍で言うなら5500t型軽巡並みの規模になっています。さらに次のこんごう型は7250tですから、ここまでくると古鷹型重巡とほぼ同じになります。そういえばアーレイ・バーク(31ノットバーク 笑)級ミサイル駆逐艦もそのぐらいの規模ですから時代は変わりましたね(しみじみ)。今ではフリゲートが昔の駆逐艦クラスの排水量を持っていますからね。
排水量 | 基準:4,600t(DDG-172は50t増) | |
満載:5,900t(DDG-172は50t増) | ||
全長 | 150m | |
全幅 | 16.4m | |
吃水 | 4.8m | |
深さ | 9.8m | |
機関 | COGAG方式(72,000ps)2軸推進 | |
ロールス・ロイス オリンパス TM3Bガスタービンエンジン | 2基 | |
ロールス・ロイス スペイ SM1A | 2基 | |
速力 | 最大30ノット | |
乗員 | 260人 | |
兵装 | 73式54口径5インチ単装砲 | 2基 |
高性能20mm機関砲(CIWS) | 2基 | |
Mk 13 mod 3 ミサイル単装発射機
• スタンダード SAM | 1基 | |
ハープーンSSM4連装発射機 | 2基 | |
74式アスロックSUM8連装発射機 | 1基 | |
68式3連装短魚雷発射管 | 2基 | |
レーダー | OPS-11C 対空レーダー | |
OPS-28B 対水上レーダー | ||
SPS-52C 三次元レーダー | ||
ソナー | 艦首バウソナー OQS-4 | |
FCS | ミサイル:SPG-51C | 2基 |
砲:81式射撃指揮装置2型21A | 2基 | |
電子戦・ 対抗手段 | ESM/ECM:NOLQ-1-3 | |
ESM:OLR-9B | ||
チャフ発射機:US Mk 137 | 4基 |