鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

おんな城主直虎、今日は特に酷かった

 今日は高橋一生演じる小野但馬守政次最期の日ということで、いったいどうなるかと見たんですがあまりの糞脚本に絶句しました。

 史実では井伊家を裏切り井伊谷城を乗っ取り、徳川方の井伊谷三人衆に攻められて敗北、打ち首獄門になったんですが、大河ドラマでは井伊家を守るためにあえて悪役となって犠牲になる展開でした。

 ドラマなんだからそれはいいんですよ。私も高橋一生演じる政次、好きだったしね。ただね演出が不自然すぎてこのドラマ一番の盛り上がりシーンが興覚め、まったく感動もへったくれもない。

 まず直虎が、磔になる政次が苦しまないように、自分が槍を取って政次の心臓を一突きしたのは理解できる。その際、涙を呑んで政次を裏切り者と罵り、政次が望んだ井伊家再興を現実化するのも分かる。

 ただね、だったら心臓一突きしてるのに何で政次は生きて長セリフまで吐いてるの?有り得ないでしょ?これだったら処刑人に処刑させて直虎が涙ながらに経を読むで良かったんじゃないの?政次も微笑みを浮かべながら死んでいったとかなら、いつまでも印象に残る場面だったと思いますよ。

 政次に苦しませないようにというか、余計苦しんでますから。血反吐吐いた後長セリフ吐けるほど生きてるんだから、ずいぶん苦しかったろうね。それに直虎って嘘でも出家でしょ?人殺していいの?(呆)

 脚本が支離滅裂すぎて、まったく感動しなかったんだが…。


 今回の大河ドラマ、題材が糞ってのは最初から分かってたけど、その分脚本演出で見せてくれるはずと淡い期待を描いていた自分が馬鹿でした。花燃ゆとどっこいだよ。酷すぎる。

 昔の大河は予算の少なさを演出でカバーしてずいぶん名作が多かった。でも最近は演出すらダメダメで、そもそも脚本家に歴史に対するリスペクトが全く感じられません。今作で一番盛り上がるはずの回でここまで酷いんですから、最終回までにどこまで落ちるのやら?(呆)

 今回の演出に怒りを覚えたので、思わず記事にしてしまいました。普段なら笑って許せるのに、今回だけは我慢できませんでした。




追伸:
 史実の近藤康用(もみあげ、悪相)は天寿を全う(72歳)してるんだけど、ドラマではどう描くんだろう?あそこまで悪役にしたんだから落とし前はつけてもらわないと、ドラマファン(特に女子)は納得しないんじゃないの?

 史実では、康用の息子は井伊直政に虐め抜かれて出奔してるそうだけどね。復讐するなら親父の方だろうに…。

 でも近藤さんの子孫、残ってるんだよね。ここまで悪党に描かれたらさすがに怒るんじゃない?政次上げのために悪役にさせられたのはあまりにも哀れすぎる。