鳳山雑記帳はてなブログ

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ピース又吉の作品を読んでいないので偉そうなことは言えないのだが…

芥川賞にピース又吉さん「火花」と羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」



 又吉の作品を読んだことはない(というか興味がない)ので作品に関する論評は避けます。ここでの私の意見はあくまで個人的なものなので誤解なきように。

 芥川賞を受賞するくらいだから優れた作品なのでしょう。まさか芥川賞側も話題作りのために受賞させるほど落ちぶれてはいないでしょうから。ただ、職業差別するわけではないが専門の作家でない言わばアマチュアが権威ある賞を受賞して、長年芥川賞に挑戦し続けてきた無名の作家の皆さんはどう思われるでしょうかね?相当気分が悪いんじゃないでしょうか。

 確かに漫才師もある程度の頭がないとできないと思います。コントなどにも手を出しているなら物語の構成力もあるんでしょう。しかしそれはあくまで芸人としての才能であって、作家のそれではないはず。今後又吉がどのように活動するかは知りませんが、彼のせいで受賞できなかった無名の作家の皆さんの事を考えれば漫才は引退して作家専業で生きるべきだと私は思います。ピース綾部は哀れですが、又吉が芥川賞を受賞した以上そうしないと世間は許さない。ここで言う世間とはピースの漫才に熱狂しているちょっと頭の悪い(失礼!)若者ではなく、一般常識を持ち読書もする社会人のこと。

 芥川賞とはそこまで重い。一芸人が片手間で小説を書けるような甘い世界ではない。これが芥川賞ノミネートだけで終わっていたら洒落で済んでいたんですけどね。今後又吉は芸人を引退し文化人として生きて行く事をお勧めします。そして綾部はピン芸人で頑張ってほしい。間違っても馬鹿テレビのバラエティ番組にへらへら笑いながら出る事は駄目。私も見て気分が悪い。というかテレビはほとんど見ないのでどうでもいいですが(苦笑)。

 志茂田景樹さんは、あくまで直木賞作家というバックボーンがあってバラエティで奇人変人ぶりを見せていたのであって、又吉のように芸人ではないからね。志茂田さんの小説は何作か読んだ事あるけどテレビで見せているアホぶりとは違って面白いよ。

 以上、一文芸ファンの愚痴でした。一般の方ならまた違った意見があるとは思いますが…。本音を言わせてもらうと「芥川賞も堕ちたな」というところでしょうか。芥川龍之介の小説に長年親しんだ私としては複雑な心境です。