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南海の黒い花嫁

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 黒沼健シリーズ第3弾。今回の話は性的描写があるので18禁にします。良い子のみんなは読んじゃ駄目よ(笑)。

 一応私のスタンスを述べておきますと、エロ動画とかエロマンガ、エロ小説を見たり読んだりするのは大好きですが、自分から他人に話すことはまずありません。所謂むっつりスケベというやつですな(爆)。世間では真面目な人で通っております(汗)。



 人食い人種って、現在でもいるそうですね。ポリネシア人種に多いとされますが孤島や貧しい土地が多く食料が豊富じゃない事や、宗教的な意味があって食人しているそうです。大東亜戦争でも南方戦線で輸送船が撃沈されて南海の孤島に漂流したら人食い人種に食べられた話とか時々聞いた事があります。戦闘で死ぬならまだしも、こんな悲惨な最期は迎えたくないものですね。


 時は1860年代のソロモン諸島。南海航路に従事する北欧ノルウェー出身のオスカー・ニールセンという25歳の若い船長がいました。何故こんなに若いかというとこういう辺境にはなかなか行きたがらないそうなんです。オスカーは、進んで過酷な環境に飛び込み財を築こうと考えた野心的な船長でした。故国に婚約者を残しており結婚資金を蓄えようとしていたといいます。

 貿易会社は、人食い人種が出没するソロモン諸島の危険海域を設定しておりそこを通らないか、通るにしても細心の注意を払って素早く航行するよう各貨物船に通達していたそうですが、運の悪い事にオスカーの船は事もあろうにその危険海域で座礁してしまいます。身動きの取れない船で眠れない一夜を明かしたオスカーたちですが、救難船が来る前に最悪の事態が起こりました。人食い人種の襲来です。貨物船でろくな武器もないオスカーたちはたちまち彼らに捕まってしまいます。

 頭を殴られて気絶したオスカーが気がつくと、自分も船員たちも檻に入れられている事に気付きました。遠くでは肉の焼ける匂いと踊り狂う人食い土人たち。船員の一人が、「食べられているのは料理長だ!」と絶叫します。絶望の淵に沈むオスカーたち。その後、檻から一人ずつ引き出されては殺されて行きました。オスカーは最後の一人になります。仲間たちが次々と食べられていく中、覚悟したオスカーはほとんど抵抗しませんでした。

 ぼろぼろになった服を脱がされ、裸にされたときオスカーは鉈で首を切られるのだと思って目を閉じます。ところがいつまでたっても処刑は執行されません。裸のまま鉄の首輪をつけられ鎖で繋がれ引き立てられて行きました。わけが分からないオスカーが戸惑っていると、食人種たちは彼を引き立てて村々を回ります。そのたびに珍獣でも見るように村人たちが出てきてじろじろを彼を眺めました。どうせ死ぬのだからと羞恥心もなくオスカーは何の感情も浮かびません。そのうち大酋長カバキアのいる集落の山の上の小屋に鎖でつながれます。

 ある美しい月の見える晩でした。何ものかが彼の元に近寄ります。それは食人種の若い娘でした。もともと半裸の彼らですがこの娘は美しく、そして何も身にまとっていませんでした。意味の分からないオスカーですが、娘のされるまま体を重ねます。娘は何日も何日も山の上に通ってきてはオスカーと性行為を続けました。こうなるとオスカーも男です。娘が来るのを楽しみにするようになります。

 ところがしばらくすると、今度は別の娘に代わっていました。こうして何日も何日も毎夜性行為を続け関係した娘は百人を超えるようになります。そういった状態は一年以上続きました。ある日の昼、大酋長カバキアが彼の元を訪れます。彼は一人の赤ん坊を抱いていました。赤ちゃんをよく見ると土人にしては異様に白い肌、青い目、そして燃えるような赤い髪をしています。その瞬間、オスカーはすべてを悟りました。

 土人の体格向上のための種馬にされたのです。このまま本当の種馬のように性行為を続けさせられ、それができなくなって初めて殺される運命だったと分かります。しかし運命の神は彼を見捨てませんでした。1875年4月、イギリス海軍の偵察隊がこの島に上陸します。彼らも人数が少なかったためたちまち食人種に襲撃され殺されてしまいました。ところが偵察隊は死ぬ前ニュージーランドの海軍本部に無線連絡していました。

 急報を受けたイギリス海軍は、海兵隊をこの島に差し向けます。襲われた偵察隊の報復もあったのでしょう。近代装備で固めた海兵隊は、食人種たちを殺戮、生き残って檻に入れられていた同胞を救出しました。その混乱の中、遠くから素っ裸の人間が走り寄ってきました。男は手を振りながら「おれは食人種じゃない。同じ白人だ。撃たないでくれ!」と叫んでいます。オスカーでした。

 びっくりしたイギリス軍でしたが、オスカーは無事保護されとりあえずニュージーランドの英海兵隊本部に連れて行かれます。そこで行われた証言がこれまで書いてきた経緯です。


 ただ食人種たちも全滅したわけではなく、遠くに逃げ散っただけでした。英軍も自国軍兵士救出が最優先でしたから当然です。オスカーも数多くの自分の二世がいるかもしれないと寛大な処理を願いました。こうして南海の各地にオスカーの子供たちは拡散します。今でも現地の人間の中に明らかに白人との混血だと分かる者がいるそうです。彼らは「オスカー」と現地の人から呼ばれました。


 皆さんが、ポリネシア各地を訪れたらオスカーの子孫たちに出会うかもしれませんよ。ただ最近は、普通に混血があるのでその判別は難しいでしょうが(苦笑)。