鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

ロッキード・マーチン F-35 ライトニングⅡ   (後編)

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④AN/APG-81 アクティブ・フェイズド・アレイレーダー
 
 ノースロップ・グラマン社がF-22用のAN/APG-77 AESA(アクティブ・フェイズド・アレイ)レーダーをベースに空対空機能とレーダー・ステルス性はそのままにF-16E/FのAN/APG-80の空対地機能を組み合わせた多用途AESAレーダーです。
 
 最大探知距離こそ直径の大きいAN/APG-77の3分の2ですが、それでもRCS1㎡程度のスーパーホーネットやラファールクラスなら170km先まで探知でき必要十分な性能を持っています。開発年代が進んだ事もあって空対地モードでは地上の複数の目標を追跡・捕捉できます。また誤爆を防ぐために非軍事目標は自動的に外す能力があると言われています。
 
 
 
⑤AN/AAQ-40 EOTS(電子工学目標指示システム)
 
 ロッキード・マーチン社が開発したEOTSは赤外線センサーとレーザー・センサーのような電子光学装置を統合した目標指示装置です。空対空、空対地2つのモードで使え、デジタルズーム機能など複数のセンサー視野をもち目標に対する攻撃を助けます。攻撃後の攻撃損害評価にも使えます。これも最大探知距離はAN/APG-81と同等で170kmあると言われています。
 
 
 
⑥AN/AAQ-37 EODAS(電子光学分配開口システム)
 
 こちらはノースロップ・グラマン社が開発した赤外線探知システムです。装置センサーは機内の6か所に設置され前後左右の360度は言うに及ばず上下の自機を中心とした球状すべての範囲をカバーします。これまでにも同じようなセンサーはありましたが、完全に死角を無くしたのはEODASが初めてでパイロットは周囲のすべての敵機を把握できます。これがドッグファイトを必ずしも必要としない理由の一つで、オフボアサイト(非砲向照準)のAIM-9XサイドワインダーやASRAAMなどの第4世代赤外線ホーミングの短距離空対空ミサイルの能力と相まって恐るべき威力を発揮します。
 
 
 
HMD(ヘッドマウントディスプレイ)
 
 F-35のコックピットを覗くとHUD(ヘッドアップディスプレイ)が無い事に気付かれると思います。フライトシミュレーターや現代航空戦ゲームを遊んだ経験のある方ならご存知だと思いますが、HUDとは計器の上にある透明ガラス状のやつです。すべての計器類の情報をパイロットが同時に把握するのは不可能なので、その時必要な情報だけをHUD上に投影してパイロットの機体把握を助けます。
 
 ゲームで四角とか丸い照準で敵機を捉えてミサイルの発射ボタンを押したと思いますが、まさにアレです。実際はエンジン出力の情報とかさらに詳しく表示されます。
 
 F-35になぜHUDが無いかというとヘルメットに直接投影できるからです。これをHMD(ヘッドマウントディスプレイ)と呼びます。ですからゲームでF-35にHUDがあるのは嘘です(笑)。HMDによってパイロットはどこを向いていてもHUDと同じ情報を把握できるようになりました。これもドッグファイトを必要としない理由の一つです。最近の戦闘機はHUDからHMDに移行しつつあります。
 
 具体的には、自機の斜め後ろにいる敵機にHMDを使って(斜め後ろを向いて)ロックオンすると、空対空ミサイルは最初前方に撃ち出されますが敵機の方向に向きを変え赤外線シーカーを使って追跡します。
 
 そのような優れ物ならヘルメットの重量が重くなりそうですが、新素材の採用で従来の物とあまり変わらないそうです。F-35HMDにはEODASの赤外線画像情報も表示されるそうですから、HMDだけですべての情報を把握し任務を遂行できるのです。
 
 
 
 
 
 
 
 そのほか、書きたい事は多くありますが長くなるのでこのあたりで止めておきましょう。いかがですか、F-35の優秀性が理解できたと思います。支那が日本のF-35保有に基地害のように反対し配下の日本マスゴミを使ってF-35の欠陥を事さらに言い立てる理由も分かりますね。自分たちの開発しているステルス戦闘機J-20に絶対の自信があれば恐れる必要はまったくないはずですから…。