そもそも日本の国益を損ねるのならTPP交渉から離脱するという話ではなかったかね？自民党の公約は確かそうだったように記憶しているが。ところが最近の交渉は日本がぎりぎりまで譲歩し締結すること自体が目標のように見えます。目的と手段が逆になってませんかね？
日本がこういう弱腰姿勢だからアメリカに舐められ無法な要求されるんだよ（怒）。でてくるニュースと言えばアメリカが条件を出し、日本それを呑めるかどうかという話ばかり。私は大反対だが、安倍政権がTPPで日本の国力を増大しようとするのなら何故こちらから条件を示さないのか？最低限、「アメリカの自動車関税がゼロにならない限り日本の重要5品目で交渉の余地はない」と何故言えないんですかね？これくらいの姿勢を見せて初めて外交交渉と言えるのじゃないでしょうか？
そもそも論からいえば、自由貿易の促進と言いながらTPPの実態はブロック経済。対支那封じ込めとか推進派は言い訳してたが、その舌の根も乾かないうちからTPP締結後は支那も参加すべきだとか恥ずべき発言ばかり。本当に国民を舐めているとしか思えません。
アメリカが自動車関税撤廃する事はあり得ません。撤廃したら自動車産業壊滅です。一方、日本も農産物を完全自由化したら農業は滅びます。食料自給率は限りなくゼロに近くなるでしょう。それよりも深刻なのはシステム自体アメリカと同じにしようという思い上がった思想。投資、金融をアメリカに牛耳られたら日本の国体は崩壊しますね。だいたい関税自主権は国家を守るために絶対に譲ってはいけない一線です。それをなくせば日本は独立国家とは言えません。
今でも十分自由貿易だと思いますが、そんなに自由貿易したければ各国ごとにFTA、EPAを結べばよい話。各国の利害がぶつかる上に調整も難航しているTPP自体が無理だったとしか言えません。日本でも冷静な判断力を持った人はTPPの枠組み自体が無理だったと気付いたのでは？
