前日売りで10倍あったので安心してたら、なんと8.6倍に下がってやがった!(怒)何故均等買いしなかったかと悔むことしきり。という事で頭に来た私は、行方不明になっていたこの漫画を家じゅうひっくり返して探すこと4時間、やっと見つけました!まあ、この漫画を古本屋で全巻買ったと思えば競馬で損した分も諦めがつきます(苦笑)。
作者はベルサイユのばらで有名な池田理代子女史。内容もベルばらの続編のような形で始まり、ベルばらの主要登場人物だったアンドレの親友アラン(声:キートン山田)と、ロザリー(知ってる人いるかな?)の旦那でジャーナリストのベルナール(声:野島昭生)がこちらでも重要なキャラクターとして登場します。ちなみにアニメのロザリー役は吉田理保子さんでした♪
なんでも、作者はベルばらの後本作をすぐ書こうと思っていたそうですが知識不足で断念。12年たってようやく資料を読み込み完成させたとか。参考資料の数々が巻末に載っていますが、凄い量です。私より遥かに詳しいかも?
昔の漫画家さんなので(左翼思想にかぶれて)フランス革命絶対正義という部分は鼻につくんですが、まあそれもナポレオンの生涯を彩る脚色の一つかと思うと腹も立ちません。ついさっき全巻読み終えたんですが、何回読んでも面白いですね。活字が苦手な人でもナポレオンの生涯がよく理解できますよ♪
ただ私から言わせると、いくつか突っ込みどころもあります(爆)。まず、アレクサンドル1世とべルナドット、タレーランをハンサムに書きすぎ。肖像画が残ってるのでギャップに笑ってしまいます。作者の好みか?一方ジョゼフ・フーシェは死神の様な顔。嫌いなんでしょうな。そういえばベルばらのフェルゼンも超絶ハンサムだったけど実際の肖像画見たらカエル男みたいでがっかりした思い出が(爆)。
あとなぜかプロイセン贔屓みたいな感じがしますが、対ナポレオンの戦略をクラウゼビッツが考えたような描写は脚色しすぎ。当時それほどの高官ではありません。あれはシャルンホルストの役目です。そう言えばなぜかシャルンホルストだけ出なかったな?作者が嫌いなのかな???
細かな突っ込みどころは多いですが、ナポレオンの生涯をほとんど知らない人には新鮮かも?実際も漫画の通り裏切り者ばかり(家族も含めて!)だったかと思うとなんだか物悲しくなってきますな。英雄は孤独なんでしょう。