8月15日が近付いたので記念に記事を書いてみました♪
知ってる人は知っている、知らない人は知らないでしょうが(あたりまえか?)、帝国海軍の誇る高速万能爆撃機『銀河』です。
ライバルである陸軍の四式重爆飛龍が、どちらかというと武骨なデザインなのと対照的に零戦の流れをくむ優美な姿が特徴です♪
普通この手の海軍爆撃機は「陸上攻撃機」と呼ばれるのになぜ爆撃機?と疑問に思われる方もいるでしょう。陸上攻撃機というのは艦上攻撃機の対比語で、艦攻が空母から発進し敵艦船を魚雷攻撃するのが主任務なのに対し陸攻は陸上基地から発進して艦船を魚雷攻撃します。
ただ九六中攻以来通常の水平爆撃が主任務になっているイメージがあるので違和感を感じるのかもしれません。マレー沖海戦を思い出してください。あれが本来の陸攻の姿です!だったら連山、深山は雷撃できるのか?と突っ込まれると言葉に窮しますが(苦笑)。あれは単に急降下爆撃出来ないから陸攻なんですけどね。
これだけ見るとたいへん優れた機体に見えますが、実際の運用では誉エンジンの不調に悩まされ思うように実力を発揮できませんでした。
「国破れて銀河あり」と揶揄されたくらいです。設計的にも飛龍と違い大量生産を前提にしていなかったため生産性に難ありといわれました。それでも中島飛行機で1002機、川西航空機で96機と合計1100機生産され陸軍の飛龍700機を超えています。
私は海軍の誉エンジンに対する入れ込みは評価していません。最初から信頼性の高い火星系発動機を搭載して設計すべきでした。そうすればもっと活躍できたのではないかと愚考します。