鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

海軍航空技術廠 陸上爆撃機『銀河』

イメージ 1
 
イメージ 2
 
 8月15日が近付いたので記念に記事を書いてみました♪
 
 
 知ってる人は知っている、知らない人は知らないでしょうが(あたりまえか?)、帝国海軍の誇る高速万能爆撃機『銀河』です。
 
 ライバルである陸軍の四式重爆飛龍が、どちらかというと武骨なデザインなのと対照的に零戦の流れをくむ優美な姿が特徴です♪
 
 普通この手の海軍爆撃機は「陸上攻撃機」と呼ばれるのになぜ爆撃機?と疑問に思われる方もいるでしょう。陸上攻撃機というのは艦上攻撃機の対比語で、艦攻が空母から発進し敵艦船を魚雷攻撃するのが主任務なのに対し陸攻は陸上基地から発進して艦船を魚雷攻撃します。
 
 ただ九六中攻以来通常の水平爆撃が主任務になっているイメージがあるので違和感を感じるのかもしれません。マレー沖海戦を思い出してください。あれが本来の陸攻の姿です!だったら連山、深山は雷撃できるのか?と突っ込まれると言葉に窮しますが(苦笑)。あれは単に急降下爆撃出来ないから陸攻なんですけどね。
 
 陸上爆撃機艦上爆撃機の対比語です。艦爆が空母から発進する急降下爆撃機なら陸爆は地上基地から発進するそれです。
 
 銀河は双発ながら急降下爆撃できる優れ物です。もちろん魚雷攻撃も出来ます。海軍は陸上基地で運用する爆撃機を、この銀河と四発の連山陸攻に統一しようとしたくらいの入れ込みようでした。
 
 速度は零戦並の546km/h。航続距離は正規で1920km(最大5370km)。武装は20mm旋回機銃×2。爆弾最大1tか800kg魚雷×1を搭載できました。
 
 これだけ見るとたいへん優れた機体に見えますが、実際の運用では誉エンジンの不調に悩まされ思うように実力を発揮できませんでした。
 
 「国破れて銀河あり」と揶揄されたくらいです。設計的にも飛龍と違い大量生産を前提にしていなかったため生産性に難ありといわれました。それでも中島飛行機で1002機、川西航空機で96機と合計1100機生産され陸軍の飛龍700機を超えています。
 
 
 誉エンジンの不調に悩まされた海軍当局は、発動機をより信頼性の高い火星25型エンジン(二式大艇、天山、雷電などに搭載)に換装させます。これは誉エンジンの一一型に対し一六型(P1Y2)と呼ばれました。
 
 
 私は海軍の誉エンジンに対する入れ込みは評価していません。最初から信頼性の高い火星系発動機を搭載して設計すべきでした。そうすればもっと活躍できたのではないかと愚考します。
 
 そういえば水上戦闘機強風から局地戦闘機紫電を設計する時もわざわざ発動機を火星から誉に換えていますよね。紫電紫電改も火星搭載だったらもっと活躍できたのに!少なくとも稼働率は飛躍的に上がるでしょう。惜しい!!!