傑作機関銃といわれた
MG34を改良、生産性をさらに向上させた汎用機関銃です。
MG34よりも泥や埃に強くジャミングしにくくなったそうです。
写真では二脚と三脚が両方付いてますが、二脚で伏射すれば
軽機関銃に、三脚で射撃すれば
重機関銃として使用できた優れモノです。総生産量は40万挺以上。歩兵用支援火力の他に車載機関銃としても多用されました。
戦後になって、MG42をもとに
NATO規格の7.62㎜弾使用のラインメタルMG3が開発されたことでもその優秀性が分かります。
口径7.92㎜前後ではこのMG42、口径12.7㎜では
アメリカのブローニングM2が
第2次大戦中の最優秀機関銃だと私は評価しています。
軽機関銃に限って言えば
チェコのブルーノZB26などが優秀機関銃だと評価が高いですが、MG42のように
重機関銃として使用できなかったために若干評価が下がります。
ちなみにZB26も無故障機関銃と呼ばれるくらい有名で、
支那事変で国民党軍が使用していたZB26を日本軍が手に入れるととても喜んだというエピソードがあります。ということは日本の九九式軽機や九二式重機は故障(ジャムる?)が時々あったのかも?
ところで
重機関銃と
軽機関銃の違いは一人で携行・運用ができるかどうか?ですが
軽機関銃でもベルト給弾の助手がいたほうがジャムりにくいのであくまでも目安です。
ただMG42以降、汎用機関銃が一般化し
軽機関銃と
重機関銃の区別が希薄になったということでもこの銃の功績は大きいと思います。補給も楽ですからね♪
【性能諸元】
口径:7.92㎜
発射速度:毎分1500発
有効射程:1000m