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B-52はイラン攻撃でどの爆弾を使っているのか?

 本日の記事はマニアックかつただの軍事的興味で調べただけなので興味ない方はスルー推奨します。

 湾岸戦争、イラク戦争で死の鳥と恐れられた米空軍の戦略爆撃機B-52ストラトフォートレス(成層圏の要塞)。1955年の初飛行から71年経っている旧式機ですが、31トンの爆弾を搭載し1万6千キロ以上の長大な航続距離を誇るため使い勝手がよく未だに現役です。今後もしばらくは改良を続けながら使い続けられるでしょう。

 とは言え、現代戦では航空優勢を得た空域でしか活動できず、B-52が登場する時はたいてい戦争末期です。開戦初期にはステルス戦略爆撃機B-2が出撃し、中盤以降超音速戦略爆撃機B-1が登場します。そのB-52が今回のイラン戦争で出撃したというニュースを見て興味を覚えました。

 一部報道では、完全にイラン上空の制空権を握り精密誘導爆弾やミサイルでの攻撃で主要な目標を破壊したのでB-52は無誘導爆弾で爆撃していると言われます。これは本当かと疑ったのです。というのも過去記事「現代戦の爆撃精度」でも書いた通り、目標を中心に30m×18mの範囲に90%の確率で命中させるために、無誘導爆弾だと3000機(戦闘攻撃機換算、当時だとサンダーチーフか?現在ならF-15Eストライクイーグル)も必要なのです。ところが誘導爆弾ならたった8機で事足ります。これは湾岸戦争時(1991年)当時の数字なので現在ではもっと少ない機数で可能だと思います。

 無誘導爆弾のCEP(半数必中界、平均誤差半径とも言う)は1005mもあります。一方誘導爆弾のJDAMだと、GEPが有効な時で5m、GEPが有効でないときでも慣性誘導で30m以内です。爆撃効率が圧倒的に違うのです。

 B-52が45発搭載できる一般的なMk.82 500ポンド(227㎏)爆弾は1発約60万円。これにJDAMキットを付ければ誘導爆弾になるわけですが、JDAMキットは300万円するそうです。命中効率を考えると300万円余計にかかったとしてもJDAMキットを付けたMk.82を搭載していると思います。高価なスタンドオフミサイル(ALCMやJSOWなど)を使っていないだけで、JDAMは使っているという意味かもしれません。

 あるいは、Mk.82の在庫だけはたっぷりあるので、命中率度外視でイラン軍や革命防衛隊に恐怖を与えるために爆弾をばら撒いているだけなのでしょう。コストパフォーマンス的にはあまり感心できませんが。

 皆さんはB-52はJDAMを使っていると思いますか、それとも無誘導のMk.82をばら撒いていると思われますか?