
通常大砲の威力は、通常砲口の口径で表します。75㎜とか88㎜とかいうやつですね。これに砲身長を掛けるとだいたい威力が分かります。
たとえば有名なドイツの88㎜L56砲は、砲口が88㎜で砲口直径の56倍の長さの砲身を持っている大砲ということになります。
ですから口径は太ければ太いほど良く、砲身長は長ければ長いほど良いことになります。
ところがイギリスではなぜか砲弾の重量(ポンド単位)で表記します。まあこのほうが間接的に砲の威力が分かるのかもしれませんが、他国の表記と違うためだいたい他国のどの砲と同クラスなのか分かりません。
そこで戦記ものなどで良く登場する英軍の野砲、戦車砲の口径を調べてみました。
◇2ポンド砲 … 口径40㎜、歩兵戦車マチルダの主砲として有名。威力的には他国の37㎜砲くらいか?
独軍の50㎜L60に近い。
75㎜L70にやや劣る。
◇20ポンド砲 … 口径84㎜。88㎜L71クラスか?センチュリオン後期型が装備。
◇25ポンド砲 … 口径87.6㎜。独軍の88㎜L56砲クラスといわれるが、砲身長が短いため劣る。
ソ連のT-34/85の85㎜砲よりもやや劣るような気がする。
実は20ポンド砲のほうがあとで採用(1948年)されたため、装甲貫徹力が高かったりします(笑)。25ポンドは野砲ですしね。
いかがでしたか?これで戦記もので英軍の野砲、戦車砲がでてきてもバッチリですね!
いや、むしろこの記事を喜ぶ人のほうが少数派のような気がする(爆)。
