明治17年(1884年)、上京から1年。真之(本木雅弘)と子規(香川照之)が上京した東京は、文明開化の奔流のただ中にあり、伊予松山とは別世界であった。
9月、真之と子規はそろって大学予備門に合格。報告を受けた好古(阿部寛) は座右の銘である福沢諭吉の言葉「一身独立して、一国独立す」をもって、自分を甘やかすな、と諭す。そこへ下宿先の娘・多美(松たか子)がお祝いだと言って大きな鯛をもってきたので、気まずくなるが・・・。
好古が在学する陸軍大学校では、児玉源太郎(高橋英樹)がドイツから教師として、智謀神ノゴトシとうわさされるメッケル少佐(ノーベルト・ゴート)を招へい。日本の陸軍はドイツ式となっていくのだった。
春となり、子規の妹・律(菅野美穂)が松山から出てきて、結婚の予定を打ち明け、真之に子規のことを託す。やがて真之と子規は予備門で塩原金之助(後の夏目漱石・小澤征悦)と仲良くなったり、野球を始めたりするが、自分たちの将来について悩む。坪内逍遥に感銘し文学を一直線に目指す子規を見て、真之は「自分は何ができるのか」という 問いに直面。好古の座右の銘を深く考えた真之は子規と袂を分かち、軍人になることを決意、好古に告げる。
明治19年10月、真之は海軍兵学校に入学し、自分の道を探し始める。ここで、1学年上の広瀬武夫(藤本隆宏)と親しくなる。翌々年、兵学校が江田島に移り、真之は休暇で松山に帰省。父・久敬(伊東四朗)、母・貞(竹下景子)から律が離縁されたことを知らされる。江田島に帰る真之を三津浜の船着場に追いかけてきた律は離縁の訳を明かす。
その頃、好古は、旧松山藩の若殿の供でフランスの陸軍士官学校に留学中だった。日本陸軍がドイツ式の体制を目指す中にあって、フランス騎兵団の優位性に着目していた。明治23年1月、好古は官費留学にきりかわる。それは、陸軍が騎兵建設を好古に託したことを意味した。
明治という生まれたばかりの時代は青雲の志に満ちていた。その中で、三人の主人公は、それぞれの将来に向かって歩み始めるのだった。
- 第2回 あらすじより -
まあ今回も良かったです。NHK独特の偏向歴史観はまだ出ていません。できればこのまま行ってほしい。司馬先生の最高傑作を汚さないでほしい。一ファンとしての心情はそれだけでございます。
原作からそう大きな逸脱もなく、脚色をしてる部分も原作の雰囲気を汚さない範囲ですので好感が持てました。
今回の収穫は夏目漱石役の小澤征悦。イメージぴったりでしたね。あれは似てる(笑)。地味に渋柿オヤジのメッケルさんもイメージぴったりでした(爆)。
ただ児玉源太郎役の高橋英樹は、まあいいんですが私としては橋爪功のほうが良かったかも?実物は小柄で里芋頭ですから(爆)。高橋英樹さんは山本権兵衛のようなイメージが強いですが…。
山本権兵衛役は石坂浩二みたいですねえ。どうかな?まあドラマ登場を見て判断します。
しかし、こんな面白いドラマ作れるのになんで大河ドラマはあんなにつまらないんですかね?脚本家の差なんでしょうか?
すくなくとも歴史を知らず、原作に思い入れのない人物は歴史ドラマの脚本をしたら駄目ですね。原作を汚すことになります。
司馬遼太郎氏はNHKが自分の原作をことごとく歪め駄作にしたことについて激怒していましたから、「坂の上の雲」のドラマ化を生前絶対許しませんでしたが、このレベルなら許してくれるかもしれません。ただあくまでここまではですが…。
今後もこのレベルを維持していただくことを念じて、今日は筆を置きます。