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日本における実戦配備された、大戦中唯一の液冷エンジン搭載の戦闘機。(戦前に複葉の機体があったような記憶も?全金属製モノコック単葉ということで…)
発動機はダイムラーベンツDB601のライセンス生産である「ハ40」。メッサーシュミットBf109を参考に設計されたため、日本機にない頑丈さでしたがエンジンに泣かされました。
まともに動いたら高性能戦闘機だったのですが、稼働率の低さは致命的でした。それでもニューギニアなど各地でそこそこの活躍はしています。整備陣たちの超人的努力の賜物だとは思いますが、頭が下がります。
(性能諸元)
正式名称 三式戦闘機一型乙 三式戦闘機二型
試作名称 キ61飢 キ61恐
全幅 12.00m 12.00m
全長 8.74m 9.1565m
全高 3.70m 3.75m
自重 2,570kg 2,855kg
正規全備重量 3,130kg 3,825kg
発動機 ハ四〇(離昇1,175馬力) ハ一四〇(離昇1,500馬力)
最高速度 580km/h(高度5,000m) 610km/h(高度6,000m)
上昇力 5,000mまで5分31秒 5,000mまで5分00秒
航続距離 1,800km(正規) 1,600km(正規)
武装 胴体12.7mm機関砲2門(携行弾数各250発)、 胴体20mm機関砲2門(携行弾数各120発)
翼内 12.7mm機関砲2門(携行弾数各250発) (同左)
爆装 100kg~250kg爆弾2発 250kg爆弾2発
大戦末期には、ハ40、ハ140の生産が追いつかなくなり首なしの飛燕が大量にでました。試しに空冷のハ112(離昇出力1,500馬力)を載せてみたところ、エンジンの信頼性とあいまって見違えるような性能の機体が誕生しました。これが五式戦闘機です。五式戦については別項で紹介したいと思います。