鳳山雑記帳はてなブログ

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シナのステルス爆撃機H-20完成間近か?

【軍事】中国初のステルス爆撃機H-20 8年かけて開発完了…「近く試験飛行」

 情報がほとんど入らないので実態は分からないんですが、H-20は米軍のステルス戦略爆撃機B-2に酷似した全翼機で航続距離13000㎞、ペイロード40トン、最大離陸重量200トンという性能だと予測されています。これはB-2と比べるとかなりな高性能です。B-2は航続距離12000㎞、ペイロード17トン、最大離陸重量171トンですから。

 ただB-2はあまりにも高価で製造するのに1機2000億円というあたご型護衛艦(建造費1453億円)をはるかに凌ぐ費用が掛かり、維持費も莫大になるためさすがの米空軍も21機しか保有していません。あまりにもコストパフォーマンスが悪いので米軍は次期ステルス爆撃機に性能を抑えたB-21(生産数100機予定)を開発しているくらいです。

 ですからシナがH-20の性能を吹いている可能性は高いと思います。一時期騒がれたステルス戦闘機J-20も最近ではメッキが剝がれまくりですからね。素人目に見てもカナード翼(機体の前についている先尾翼)がステルス性に良いわけないと思います。とはいえ大型のJ-20はペイロードが高い可能性もありミサイル発射母機としてはかなりの脅威になりそうな気はします。ただ未確認情報だとペイロード8トンという話もあり、これなら日本のF-2ペイロード8トン)とあまり変わりませんから、大したことありません。

 H-20がB-2ほどでなくともある程度の能力があると仮定すれば、日本の国防にとってはかなりの脅威になると思います。現在戦略爆撃機保有しているのはアメリカ、ロシア、シナの三国のみ。しかしロシアの場合ターボプロップのツポレフTu-95は自国の航空優勢下でしか活動できず、脅威となるのはツポレフTu-22MバックファイアとツポレフTu-160ブラックジャックの超音速可変翼戦略爆撃機だけ。シナに至ってはこれまでTu-16のライセンス生産機H-6しか保有していなかったためそれほど脅威ではありませんでした。

 が、ステルス戦略爆撃機H-20が実戦配備されたら事情は大きく変わります。ロシア以上の脅威になることは確実。B-2が恐ろしいのはロシア式防空システムでは補足が困難で空中給油をすればアメリカ本土から世界中どこでも爆撃できるところです。さすがにシナのH-20は世界に敵が多いので空中給油で世界中どこにでも行くことはできないと思いますが、空中給油と長射程巡航ミサイルを組み合わせたらハワイ爆撃くらいはできるでしょう。まあ、そうなったときはアメリカと全面戦争でH-20は空軍基地で飛び立つ前に破壊されるでしょうけど。

 戦略爆撃機が廃れてきたのは、戦闘機の性能が上がって一昔前の戦略爆撃機以上のペイロードを持ったからです。F-15Eストライクイーグルなんてペイロード11トンですからね。500ポンド(227㎏)爆弾を何十発も積んだストライクイーグルの写真を見たことあるんですが、空恐ろしさを感じましたよ(笑)。

 日米情報当局はH-20の性能について情報収集しているとは思いますが、何らかの対策は採って欲しいですね。地上や艦船から発射するミサイルは把握できてもステルス機が空中発射するミサイルはより補足が困難ですから。