嘉手納の米空軍飛行隊「巡回駐留」へ 対中国にらみ懸念の声―英紙報道
最近日本の国防を真剣に考えている者が憂いている嘉手納基地から米空軍のF-15C 2個スコードロン(飛行隊)が米本土に撤退し、以後はアラスカ基地からローテーション配備になるというニュース。24機定数×2個に予備機8機で56機がいなくなるということで、日本の国防がどうなるのか非常に心配された方も多いと思います。
米軍としては台湾有事がいつ起こるか分からず嘉手納ではシナのミサイル射程圏内なので開戦奇襲で全滅することを恐れてのことなのでしょう。ではアラスカからローテーションで来る飛行隊の装備機は何かと考えました。F-15Eストライクイーグルは戦闘爆撃機なのでスクランブルに不向き、F-16になるのかなあと思っていました。ところが検討されているのはF-22ラプターだそうです。
ラプターはご存知の通り世界最強のステルス戦闘機。ただアラスカ基地のラプターはロシア軍の侵攻に備えての配備ですから嘉手納に来るのは難しいと思っていました。ただ、今ウクライナ戦争でロシア空軍もぼろぼろになっているのでアラスカのF-22部隊を動かしても大丈夫という判断なのでしょう。
ローテーション配備で抑止力が落ちるのが心配だったんですがF-22ラプターなら話は別です。シナに対しては強烈なプレッシャーになると思います。F-22は高度なステルス機能を維持するために整備費用が莫大で1時間飛ばすために30時間の整備時間と日本円で400万円の費用が掛かるそうです。ですからローテーション配備も当然だし本土以外への常駐は不可能なのでしょう。ならば同じような性能のF-35でも良いような気はしますけどね。こちらはF-22の反省を踏まえそれほど整備費用は掛からないそうですから。とはいえ非ステルス機よりは当然かかりますが。
あと撤退と言っても2年間かけてゆっくりと行うそうですから、その前に台湾有事は起こりそうですけどね。西側の軍事関係者が危惧しているのは、シナが米空軍嘉手納撤退のニュースを受けて「今が台湾侵攻のチャンス」と勘違いすることだそうです。得てして侵略する側は自分に都合の良い解釈をしがちです。侵攻したらすぐ降伏すると思ってウクライナに侵攻したロシア軍という先例がありますからね。
たしかにF-15Cは老朽化していますし機種変更の時期なのかもしれません。F-15EXの費用次第ですが、少なくとも前線に近い基地の部隊はF-35にしてほしいですよね。嘉手納にF-35Aが2個飛行隊常駐していたらシナは台湾侵攻できないでしょうから。まあローテーション配備とはいえF-22が来てくれることは大歓迎だし、最悪台湾有事が起こってもF-22ならへなちょこシナ戦闘機など一掃してくれることでしょう。
皆さんは米空軍嘉手納撤退のニュース、どのような感想を持たれましたか?