そう遠くない時期に起こるであろう台湾有事。シナ人民解放軍が上陸作戦を実行した時戦うであろう台湾陸軍の実力はどれほどかふと気になり調べてみました。規模的には日本の陸上自衛隊とあまり変わりませんね。師団編制が無くなり旅団が主力になったのは世界の潮流なんでしょう。
私が興味を持ったのはシナ大陸の目と鼻の先にある金門島にわずか3個大隊しか配備していないこと。両棲というのは他国でいう海兵隊の事なんでしょうが機動的に動ける部隊がわずか1個。他の二つは貼り付け部隊。これで守り切れるのか疑問を抱きました。現在の人民解放軍の実力だと簡単に占領されますよ。もしかしたら台湾軍は金門島はいざとなったら切り捨てる覚悟なのか、それともシナとの協定で金門島には大部隊を配備しないという約束なのか分かりません。
あと、馬祖列島に兵力を配備しているのも驚きました。地図を見てもらうと分かる通り馬祖列島は福州のすぐ沖にあります。恥ずかしながら馬祖列島まで台湾が実効支配しているとは知りませんでした。
世界標準だと通常編制の旅団は5000人(WW2時なら9000人規模)くらい。5000×15で75000人。金門、馬祖の防衛部隊と各種支援部隊を合わせると90000人は妥当な線か?もっといそうな気はしますが、2020年の防衛白書の数字は正しいのでしょうか。陸戦の要である戦車はアメリカからM1A2Tエイブラムス戦車(M1A2Cの台湾仕様)の調達が始まったばかり。すべて調達すれば108両で恐るべき戦力になりますが、現在はどれくらいなんでしょうか。M-60Aでも善戦できるとは思いますが、これはシナ人民解放軍の99式戦車がどれくらいの実力があるか次第です。
海軍は旧式化が目立ち、空軍も今や劣勢。これもアメリカからF-16V66機をいかに早く取得できるかが鍵になりそうです。旧式のF-16も最新型のF-16Vに準ずる能力に改修を行うそうですから時間との勝負でしょうね。
逆に言うと、M1A2TとF-16Vの配備が完了したら勝ち目が薄くなりますから、シナはそれまでに侵攻を決断するかもしれません。台湾有事は日本の安全保障に直結しますから他人ごとではありません。