ロシア海軍、巡洋艦「オーロラ」「ミハイル・クトゥーゾフ」2隻の現役復帰を決定!
今日は真面目な時事問題というよりネタ記事寄りです。
ウクライナ軍の本格的反攻作戦が始まって劣勢気味のロシア軍ですが、ここにきて退役していた旧式艦を現役復帰させるそうです。バルト海艦隊が巡洋艦オーロラ、黒海艦隊は巡洋艦ミハイル・クトゥーゾフです。
オーロラはロシア語だとアブローラと言うそうです。これがとんでもない艦で、旧式もよいとこ。日露戦争前の1903年就役の防護巡洋艦。何度か改装されているそうですが、1922年の時点でも130㎜単装速射砲×10など、とても現代戦で役立つとは思えない骨董品です。第2次大戦中でもお荷物だったと思われ、海軍博物館で展示物と化していたそうです。日本で言えば横須賀市の三笠公園に展示されている戦艦三笠のイメージ。ただし防護巡洋艦なので三笠よりはるかに劣る防御力。というかミサイル全盛の現代戦では五十歩百歩ですけどね(苦笑)。何でこんな老朽艦を現役復帰させるのか理解に苦しみます。現代戦で通用するまで改装する費用があれば新しいフリゲートなりを建造する方が安上がりなのでは?
これに比べるとクトゥーゾフの方は1954年竣工で1992年退役だからオーロラよりは遥かにまし。スヴェルドロフ級軽巡洋艦の12番艦で就役当時は黒海艦隊の主力艦として活躍しました。軽巡洋艦と言いながら満載排水量が16000トンを超える巨艦です。主砲は152㎜三連装砲×4基で戦時中の最上型の重巡改装前みたいな感じで好きなんですけどね。あるいは米海軍のブルックリン級軽巡か?日本でいうと妙高型重巡や高雄型重巡より大きい。
ただしウィキを読んだ限りだと、砲や魚雷だけでミサイル兵装は一切積んでいない感じです。私はロシア艦、特に戦後のソ連艦に関しては知識がないのでもしかしたら巡航ミサイルくらいは改装で搭載しているかもしれません。これも現代戦で使い物になる様にするにはかなり大掛かりな改装が必要で、それがないままならただの的。特に黒海艦隊所属艦はロシア自慢のレーダー装備で対空能力で自身のある艦もどんどんウクライナ軍のミサイル攻撃でやられていますから今更という感じではありますが。
それにどこで改装させる気でしょうか?改装している間にウクライナ戦争が終わるような気もしますが。記事によるとVLS(垂直発射システム)搭載に改装するみたいですが、性能の良い小型のコルベットなりフリゲートを建造する方が良くないですかね?他人事ながら理解に苦しみます。意味不明なんですが…。
ロシア軍は陸海空軍全て迷走している感じですね。最初このニュースを見たとき質の悪い冗談かと思いましたよ。特に黒海艦隊はそれだけ動かせる艦艇がないんでしょうかね?こんな老朽艦に乗せられる水兵が可哀そうです。
皆さんはロシア海軍が退役艦を現役復帰させるというニュース、どのような感想を持たれましたか?