鳳山雑記帳はてなブログ

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あきつ丸とか陸軍輸送潜水艦の二の舞にならないといいけど…

【軍事】陸上自衛隊が輸送艦導入へ 南西諸島防衛で海上輸送を強化



 あきつ丸というのは、大東亜戦争帝国陸軍が建造した上陸用舟艇母船のひとつ。見た目は完全に空母、ただし技術の低さから航空機運用はできない。陸軍輸送潜水艦も陸軍が建造した輸送用潜水艦で正式名称は三式潜航輸送艇。

 陸海軍の対立、輸送軽視の結果、海軍が信用できなくなった陸軍は独自の艦艇を建造するという壮大な無駄を行いました。そして案の定、役立たずに終わります。河川哨戒用の哨戒艇とか河川砲艦なら理解できるんですよ。しかし、外洋を運行する艦艇を陸海軍で別々に持ったらどんなに無駄か?それでなくても生産力に劣り資源もない日本では全く無意味で有害でした。

 今回の陸上自衛隊輸送艦導入も私は同じ臭いを感じるんですよ。別に所属は陸自でも良いんですが、運用は海自に任せ実際の作戦行動時に陸自の意向を反映させる、これが一番円滑に回るような気がします。

 当然自衛隊でもこのように考えているとは思いますが、ただでさえ少ない軍事資源ですから陸海空が共同で行動できるようにしてほしい。大東亜戦争時の陸海軍の対立は子供の喧嘩かと呆れていたくらいです。どこの国でも対立は多かれ少なかれあったと思いますが、当時の日本ほど露骨では勝てる戦争も勝てません。予算が陸海軍で同額はまだ理解できるとしても、石油の分配で揉めるなど言語道断。パレンバンという優良油田地帯を占領した陸軍は、海軍に石油を回すのを渋ったくらいですからね。陸軍で要るのは航空用のガソリンくらいだろ?ろくすっぽ戦車もないし。石油製品を作るとき、ガソリンと一緒に重油もできるんだから艦艇用の重油は全部海軍に回すくらいの度量は欲しかった。

 それよりも海自が建造予定の次期強襲揚陸艦の就役を待って共同訓練するほうが先ではないでしょうかね?