将来戦闘機用エンジンのコアが完成、IHIが防衛装備庁に納入
国防に関心のない方は何の事かチンプンカンプンだと思いますが、XF9-1というのは航空自衛隊の次期主力戦闘機F-3に搭載されるであろうエンジンの試作型のことです。
日本が独自に戦闘機を開発するときに最大のネックになるだろうと言われていたのがジェットエンジン。日本は技術の蓄積がないから推力100kN(キロニュートン、重量キログラム換算で10197kgf【約10トン】)以上のものは作れないと言われてきました。
ところがIHIはやってくれました。33000 lbs(ポンド)ですから16.5トン。諸説あるのではっきりとは分かりませんが、少なくともアフターバーナー推力15トンはある計算になります。ドライ出力でも10トン近くあるかも?まだまだエンジンコアの段階なので、これから技術的課題は山ほどあるでしょうが、もし完成したらエンジン×2基で300kNになる計算。これだとF-22ラプターに若干劣る程度(312kN)。単発のF-35は191kNですから、もしF-3に採用されると、日本の現状を考えても最高だと思います。
ここはぜひ日本独自開発のF-3を作り上げてほしい。外国との共同開発というのが一番現実的ではあるでしょうが、最低限機体は日本だけで作れるようにはしてほしいですね。欲を言えばセンサー類も!
日本の国防上明るいニュースでほっとしました。