カダフィはアメリカの圧力を受け核を放棄しました。実質米軍が主導する国連軍を受け入れ、核施設をことごとく破壊され核技術者も国外に追放されます。完全に牙を抜かれたカダフィは、なすすべもなく倒され殺されました。
また、その流れでイラクのサダム・フセイン大統領の絞首刑場面、ルーマニアのチャウシェスク大統領の処刑される動画も見ました。怖いもの見たさというより、独裁者の末路を厳しい目で眺めていたというのが実情です。
民衆革命で倒されたカダフィ、民衆虐殺で我慢の限界に達し蜂起した国民と冷遇してきた軍が結んだ結果革命で逮捕され略式裁判で死刑宣告、処刑されたチャウシェスク夫妻。そして無理筋ともいえるアメリカが仕掛けたイラク戦争で敗北し米軍に捕らえられ絞首刑となったフセイン。三者三様の最期ですが、これまで殺し続けてきた国民の怒りが彼らの末路を決めたという厳しい見方もあります。
今、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長も似たような状況に陥りつつあります。日本の馬鹿マスゴミは米朝首脳会談で金正恩が核放棄に同意すれば平和になり金正恩政権が続くと浮かれています。しかし、私はどちらに転んでも金正恩の命運は尽きているように思えるのです。
まず、金正恩が素直に核放棄に同意した場合。これはリビアのカダフィ大佐パターンでしょう。この場合しばらく延命します。しかし核という牙を抜かれた金正恩は、北朝鮮の経済発展という餌と同時に仕込まれた人権問題という毒に侵されます。アメリカは表向き体制保障するでしょうが、CIAの工作によって民衆を焚き付け革命という手段で殺される可能性が高い。金王朝がこれまでしでかしてきた民衆虐殺が情報公開で国民に知られればどちらにしろ時間の問題でしょう。
次に金正恩が核放棄をするという嘘でごまかした場合。アメリカとしては北朝鮮が核を保有することは絶対許しませんから、この場合は即軍事攻撃です。これはイラクのフセイン大統領パターンでしょう。ただ米軍は空爆のみで地上侵攻は支那人民解放軍の役目になりそうですから、爆殺で死なない限り生き残り亡命する可能性はあります。アメリカは北の核をすべて破壊するだけで満足し、北朝鮮は支那の傀儡国家として存在し続けます。
ルーマニアのチャウシェスク大統領パターンにはならないと思います。ルーマニアの場合はチャウシェスクが軍を信用せず冷遇し秘密警察ばかり優遇したために、民衆革命と軍が結託、政権が倒されました。金王朝はルーマニアの末路を見ていますから軍を最優遇しています。また秘密警察や密告制度で民衆蜂起も難しいと思います。